1.17をのんびり過ごす会、今年もあります。

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1.17をのんびり過ごす会、今年もあります。

2018-01-16

1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災から23年が経ちます。
公的な震災を語り継ぐ活動としては「人と防災未来センター」があり、実際の震災を体験できたりしますが、当時、あの震災を経験した人がどんどん少なくなっていくなか、震災を風化させずにその教訓を語り継ぐ活動は非常に重要なものとなってきています。

Contents

震災の教訓を語ることの意味

震災にあわれた方の多くは、「当時を思い出すだけで胸が苦しくなる」ような経験をしますので、震災についてはあまり語りたがりません。
また、それほど被害にあわれなかった多くの人は、「私なんかが震災を語るなんておこがましい」と感じているようです。

しかしながら、私は、震災を語り継ぐこととその人の「被害の規模や状況」は関係ないと思います。
一人ひとりの震災体験をたくさん集め、全体像を語り継ぐことが重要であり、それこそが震災の教訓を風化させないためには重要なんだと思います。

昨年末に行われた神戸市も主催の一員として加わっている「めざせ!世界一のクリスマスツリープロジェクト」は、鎮魂という名を借りた「鎮魂ビジネス」といいたくなるようなイベントで、たくさんの被災者の心の傷をえぐりました。
(詳しくは
世界一のクリスマスツリーがヤバい
世界一のクリスマスツリーprojectについていろいろ聞いてきた
世界一のクリスマスツリープロジェクトの時系列年表
世界一のクリスマスツリープロジェクトの時系列年表2017年12月15日~
等をご覧ください。)

その「めざせ!世界一のクリスマスツリープロジェクト」があまりにも鎮魂に無理解かつ残酷であったため、今だから語れる阪神淡路大震災の体験では、被災者が普段は口にしないような経験を「鎮魂ビジネス」に利用されないよう、風化させないようにと願って、語ってくれました。

ビジネス化する鎮魂

神戸では、毎年、1.17にたくさんの場所で鎮魂セレモニーが行われます。
最も規模の大きい神戸市役所の南の東遊園地という場所で行われる追悼式典は、市長も参加されます。

その鎮魂式典をやっているのが、「ベイエリア」という会社です。

ベイエリアの会社案内には、

代表取締役 田中宏明
取締役 濱田秀雄
取締役 今井芳男
株式会社ベイエリアは、1995年の阪神淡路大震災後から一年後の春に設立しました。
私たちの事業領域は「イベントの企画制作」よりスタートしていますが、その後、様々な方面に事業領域を広げ、現在では、複数の事業を展開するアメーバ式の組織体となっています。

と書かれており、1.17の鎮魂式典を取り仕切り、そこからビジネスを広げていったようです。
代表取締役の田中宏明氏という人は元神戸JCの人です。

ここの取締役の濱田秀雄氏を名乗る方が、先日、こんなツイートをしておりました(今は消されてます)。

なんと、彼の会社がなければあの東遊園地の1.17の集いはなかったということです。
そして、毎年、随意契約で「営利目的で」このイベントを請け負っているという、神戸市とズブズブな関係にあることまで明らかにしちゃいました。
また、彼らの会社では、ボランティアをしていただいている人に対して、「ボランティアを使ってあげてる」と表現しているとのことでした。
要するに、この会社は、「ボランティアを使って、震災ビジネスをやっている会社」ということなのでしょう。
その他にも、従業員を鬱に追い込んで「辞表を送り付け」たりして従業員を辞めさせたりしている会社のようです。
※違うというのならばコメントお願いします。

まあ、こういうふうに、最近は「鎮魂ビジネス」っていうのが流行っているようですね。
なんでもかんでも「鎮魂と言っておけば助成金とか取れやすいや!」ってな感じの団体も多いみたいですね。

学生震災救援隊「のんびり過ごす会」

本当にまじめに震災を語り継いでいる団体もたくさんあるんですが、震災から23年、震災を語れる人たちはどんどん減っていき、大学生のほとんどは震災を知らない世代となりました。
神戸大学の学生ボランティア団体「学生震災救援隊」が毎年行っている「1.17をのんびり過ごす会」という会があります。
「学生震災救援隊」は、「足湯隊」を災害支援として派遣したりしております。

さて、この「1.17をのんびり過ごす会」は、阪神淡路大震災当時、リアルに生き埋めになった人などの実際の被災者(神戸大学関係者が多いです)が、

私たちは震災のあの日から毎年364日間頑張ってるんだから、1月16日の夜から17日の朝まで、この日くらいはぐだぐだ飲もうぜ!
そのあと、5時過ぎに「近くの追悼式にみんなで出ようぜ!」

という趣旨で22年前に始めた会です。

今は、特定非営利活動法人サポートステーション灘・つどいの家で、鍋を囲みながら、被災者と神戸大学生が震災の話などでワイワイする会になっております。

(2年前の画像)

毎年、みんなが座れないくらいの人が集まってます。
私の大好きな追悼のしかたですね。
というわけで、今年も差し入れもっていきます!

震災を語り継ぐこと

私は神戸が大好きです。
私の好きな神戸はこういう神戸なんです。
震災を語り継ぐということは、神戸の歴史も一緒に語り継ぐということです。
この動画をご覧ください。

0:29~ しあわせ運べるように

作詞・作曲 臼井 真

1.地震にも負けない 強い心をもって
  亡くなった方々のぶんも 毎日を大切に生きてゆこう

  傷ついた神戸を 元の姿にもどそう
  支え合う心と明日への 希望を胸に

  響きわたれぼくたちの歌 生まれ変わる神戸のまちに
  届けたいわたしたちの歌 しあわせ運べるように

2.地震にも負けない 強い絆をつくり
  亡くなった方々のぶんも 毎日を大切に生きてゆこう

  傷ついた神戸を 元の姿にもどそう
  やさしい春の光のような 未来を夢み

  響きわたれぼくたちの歌 生まれ変わる神戸のまちに
  届けたいわたしたちの歌 しあわせ運べるように
  届けたいわたしたちの歌 しあわせ運べるように

7:15~ 神戸賛歌
俺達のこの街に お前が生まれたあの日
どんなことがあっても 忘れはしない

共に傷つき 共に立ち上がり
これからもずっと 歩んでゆこう

美しき港町 俺達は守りたい
命ある限り 神戸を愛したい

これが、震災を語り継ぐという意味なんだと私は思うんです。


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