なぜ、名門中学校は「学び舎」 の歴史教科書を採択するのか?

ブログ内検索

なぜ、名門中学校は「学び舎」 の歴史教科書を採択するのか?

2017-08-06

「謂れのない圧力の中で──ある教科書の選定について──」と題された4ページの論文が、「とい」という論文集に掲載され、話題になっています。

この論文の著者は、名門の私立灘中学校、灘高等学校(神戸市東灘区)の和田孫博校長です。
校長曰く、「学び舎(しゃ)」の歴史教科書「ともに学ぶ人間の歴史」を採択したことを批判するはがきが200通以上届いたり、和田有一朗・兵庫県議や盛山正仁・衆院議員からの問い合わせもあったということです。

なんでこんなことになったのでしょうか???

「学び舎(しゃ)」の歴史教科書「ともに学ぶ人間の歴史」とは?

「学び舎(しゃ)」の歴史教科書「ともに学ぶ人間の歴史」とはいったいどんな教科書なんでしょう。
TAMOGAMI.PARTYというブログには、
「この教科書は日本共産党系の歴史教育者協議会のメンバーである元教員や現職の教師が執筆した歴史教科書で、中学生用に唯一慰安婦問題を記した教科書です。反日極左の教科書なのです。」
と書かれています。

反日極左の教科書とな???ほんとかいな???

「学び舎」の歴史教科書の内容

慰安婦について

2015.5.7の産経新聞の記事
これは一体どこの国の教科書なのか…新参入『学び舎』歴史教科書、検定前“凄まじき中身”と“素性”には、

(略)
学び舎の教科書は、検定でこうした欠陥を指摘され、昨年12月に不合格とされた。その後、今年2月に再申請した教科書で大幅に修正を図って合格した。
(略)
 結局、そのまま残した河野談話と、注釈として「強制連行を直接示すような資料は発見されていない」との政府見解を記述する際に「慰安婦」「慰安所」の言葉が使われることになった。
学び舎は修正理由を「戦後の曽祖父母や祖父母の時代を正面から考える入り口となる教材をと考えて素材を選び直した」と説明する。

 慰安婦問題はいうまでもなく、朝日新聞の報道が火を付けた。
昭和57年に「若い朝鮮人女性を『狩り出した』」などとする自称・元山口県労務報国会下関支部動員部長、吉田清治氏の講演記事を掲載し、その後、この「吉田証言」を少なくとも16回掲載するなどのキャンペーン報道を展開したことから、慰安婦の強制連行説は国内外に広がった。

 先の金学順氏の証言なども含めた朝日報道を受け、韓国メディアも集中的に報道し、慰安婦問題は政治・外交問題に発展。
日本政府は平成5年、強制連行説には立たないものの、「慰安婦の募集、移送などは、総じて本人たちの意思に反して行われた」などの表現で強制性を認めた河野談話を出さざるを得なくなった。

 これを契機に、7年度検定の中学歴史教科書では、7社全てが一斉に「慰安婦」「従軍慰安婦」「慰安施設」などの表現で慰安婦問題を記述した
その後、義務教育段階で慰安婦を教えることへの是非などが議論となって記述する教科書は徐々に減少。
16年度検定では「慰安婦」という言葉は全社から消え、22年度検定では「慰安施設」もなくなり、慰安婦を扱う教科書はなくなっていた。
だが学び舎の参入で11年ぶりに中学校の教科書に「慰安婦」が登場することになる。(略)

と書かれており、検定前の教科書の記述は、自称・元山口県労務報国会下関支部動員部長、吉田清治氏がねつ造したと認めた嘘の慰安婦問題を正史として記載していたようです。
まあ、こんな嘘の歴史は日本の教科書の検定に通るわけがないので却下され、本文での慰安婦に関する記述は全て削除。

注釈にのみ「慰安婦」「慰安所」の言葉が使われているようです。

まあ、こんなもんなら「反日極左の教科書」ってこと言われる筋合いはないよなぁ。。。

南京事件について

しかし、南京事件についての記述では、

 日中戦争時に旧日本軍の南京占領下で起きたとされながら、存否でも議論がある南京事件については、本文で「国際法に反して大量の捕虜を殺害し、老人・女性・子どもをふくむ多数の市民を暴行・殺害しました」と記述。

 さらに関連資料で、書籍から引用した「南京市に住んでいた夏淑琴(当時8歳)の話」として、
「昼近くに銃剣を持った日本兵が家に侵入してきました。逃げようとした父は撃たれ、母と乳飲み児だった妹も殺されました。祖父と祖母はピストルで、15歳と13歳だった姉は暴行されて殺されました。私と4歳の妹は、こわくて泣き叫びました。銃剣で3カ所刺されて、私は気を失いました。気がついたとき、妹は母を呼びながら泣いていました。家族が殺されてしまった家で、何日間も妹と二人で過ごしました」
と掲載した。

と上記の記事に書かれており、これは史実とは違うよなぁ。という感想です。

ちなみに、南京大虐殺とやらが嘘であることは、当時からずっと南京に住んでいる中国人自身が、あれは嘘だ。と証言しております。
このyoutubeを見たらだれでも理解できると思います。

南京大虐殺

領土や戦争について

公益社団法人日本青年会議所から2017年4月に出された
歴史教科書くらべてみました
によると、

領土問題に関しては、
北方領土や竹島については不法に占拠されている旨の記載がない。尖閣諸島についても現在の日本政府の「日本の固有の領土である」という立場の記載がない。

大東亜戦争(太平洋戦争)については、
ABCD包囲網、経済封鎖についての記載がない。」
「大東亜会議についての記載がない。」
「日本軍の南進とアジア諸国の反応についての記載がない。」

南京事件については、
「日本軍は、多数の死傷者を出しながら上海を占領し、さらに国民政府の首都・南京へ向かって進撃しました。日本軍は、食料などの物資は十分には補給されず、現地で調達せよ命令されていました。
そのため、日本軍が通過する地域の住民は食料を要求され、略奪・殺傷などの被害を受けました。日本軍は12月、南京を占領しました。このとき、国際法に反して大量の捕虜を殺害し、老人・女性・子どもを含む多数の市民を暴行・殺害しました(南京事件)。
日本では、南京占領を祝う行事が盛大に行われました。」

などと、戦争に至った経緯や、アジア諸国に対して日本が行ってきたことが書かれておらず、史実に反することなどが記載されているため、
「ああ、こりゃあ、反日極左の教科書と言われても仕方ないかなぁ。」
という感じですね。
でも、教科書検定で通っちゃってるんだから、検定自体がダメなのかもですね。。。

灘校の校長の見解

この件に関し、灘校の校長は、論文を発表しました。
全文掲載します。

「謂れのない圧力の中で──ある教科書の選定について──」和田孫博

本校では、本年四月より使用する中学校の歴史教科書に新規参入の「学び舎」による『ともに学ぶ人間の歴史』を採択した。
本校での教科書の採択は、検定教科書の中から担当教科の教員たちが相談して候補を絞り、最終的には校長を責任者とする採択委員会で決定するが、今回の歴史教科書も同じ手続きを踏んで採択を決めており、教育委員会には採択理由として「本校の教育に適している」と付記して届けている。

ところが、昨年末にある会合で、自民党の一県会議員から「なぜあの教科書を採用したのか」と詰問された。
こちらとしては寝耳に水の抗議でまともに取り合わなかったのだが、年が明けて、本校出身の自民党衆議院議員から電話がかかり、「政府筋からの問い合わせなのだが」と断った上で同様の質問を投げかけてきた。
今回は少し心の準備ができていたので、
「検定教科書の中から選択しているのになぜ文句が出るのか分かりません。もし教科書に問題があるとすれば文科省にお話し下さい」
と答えた。
「確かにそうですな」
でその場は収まった。
しかし、二月の中頃から、今度は匿名の葉書が次々と届きだした。
そのほとんどが南京陥落後の難民区の市民が日本軍を歓迎したり日本軍から医療や食料を受けたりしている写真葉書で、当時の『朝日画報』や『支那事変画報』などから転用した写真を使い、「プロデュース・水間政憲」とある。
それに「何処の国の教科書か」とか「共産党の宣伝か」とか、ひどいのはOBを名乗って「こんな母校には一切寄付しない」などの添え書きがある。
この写真葉書が約五十枚届いた。
それが収まりかけたころ、今度は差出人の住所氏名は書かれているものの文面が全く同一の、おそらくある機関が印刷して(表書きの宛先まで印刷してある)、賛同者に配布して送らせたと思える葉書が全国各地から届きだした。
文面を要約すると、

「学び舎」の歴史教科書は「反日極左」の教科書であり、将来の日本を担っていく若者を養成するエリート校がなぜ採択したのか?
こんな教科書で学んだ生徒が将来日本の指導層になるのを黙って見過ごせない。即刻採用を中止せよ。

というものである。
この葉書は未だに散発的に届いており、総数二百枚にも上る。
届く度に同じ仮面をかぶった人たちが群れる姿が脳裏に浮かび、うすら寒さを覚えた。
担当教員たちの話では、この教科書を編集したのは現役の教員やOBで、既存の教科書が高校受験を意識して要約に走りすぎたり重要語句を強調して覚えやすくしたりしているのに対し、歴史の基本である読んで考えることに主眼を置いた教科書、写真や絵画や地図などを見ることで疑問や親しみが持てる教科書を作ろうと新規参入したとのことであった。
これからの教育のキーワードともなっている「アクティブ・ラーニング」は、学習者が主体的に問題を発見し、思考し、他の学習者と協働してより深い学習に達することを目指すものであるが、そういう意味ではこの教科書はまさにアクティブ・ラーニングに向いていると言えよう。
逆に高校入試に向けた受験勉強には向いていないので、採択校のほとんどが、私立や国立の中高一貫校や大学附属の中学校であった。
それもあって、先ほどの葉書のように「エリート校が採択」という思い込みを持たれたのかもしれない。
三月十九日の産経新聞の一面で「慰安婦記述 三十校超採択̶-「学び舎」教科書灘中など理由非公表」という見出しの記事が載った。
さすがに大新聞の記事であるから、「共産党の教科書」とか「反日極左」というような表現は使われていないが、この教科書が申請当初は慰安婦の強制連行を強くにじませた内容だったが検定で不合格となり、大幅に修正し再申請して合格したことが紹介され、本年度採用校として本校を含め七校が名指しになっていた。
本校教頭は電話取材に対し、
「検定を通っている教科書であり、貴社に採択理由をお答えする筋合いはない」
と返事をしたのだが、それを「理由非公表」と記事にされたわけである。

尤も、産経新聞がこのことを記事にしたのには、思想的な背景以外に別の理由もありそうだ。
フジサンケイグループの子会社の「育鵬社」が『新しい日本の歴史』という教科書を出している。
新規参入の「学び舎」の教科書が予想以上に多くの学校で、しかも「最難関校と呼ばれる」(産経新聞の表現)私学や国立大付属の中学校で採択されたことに、親会社として危機感を持ったのかもしれない。
しかしこれが口火となって、月刊誌『Will』の六月号に、近現代史研究家を名乗る水間政憲氏(先ほどの南京陥落写真葉書のプロデューサー)が、「エリート校―麻布・慶應・灘が採用したトンデモ歴史教科書」という二十頁にも及ぶ大論文を掲載した。
また、水間政憲氏がCSテレビの「日本文化チャンネル桜」に登場し、同様の内容を講義したという情報も入ってきた。
そこで、この水間政憲氏のサイトを覗いてみた。
すると「水間条項」というブログページがあって、記事一覧リストに

「緊急拡散希望《麻布・慶應・灘の中学生が反日極左の歴史教科書の餌食にされる;南京歴史戦ポストカードで対抗しましょう》」

という項目があり、そこを開いてみると次のような呼びかけが載っていた。

私学の歴史教科書の採択は、少数の歴史担当者が「恣意的」に採択しているのであり、OBが「今後の寄付金に応じない」とか「いつから社会主義の学校になったのか」などの抗議によって、後輩の健全な教育を護れるのであり、一斉に声を挙げるべきなのです。
理事長や校長、そして「地歴公民科主任殿」宛に「OB」が抗議をすると有効です。

そして抗議の文例として

「インターネットで知ったのですが、OBとして情けなくなりました」

とか

「将来性ある若者に反日教育をする目的はなんですか。共産党系教科書を採用しているかぎり、OBとして募金に一切応じないようにします」

が挙げられ、その後に採択校の学校名、学校住所、理事長名、校長名、電話番号が列挙されている。
本校の場合はご丁寧に

「講道館柔道を創立した柔道の神様嘉納治五郎が、文武両道に長けたエリート養成のため創設した学校ですが、中韓に媚びることがエリート養成になるような学校に変質したようです。嘉納治五郎が泣いていますね……」

という文例が付記されている。
あらためて本校に送られてきた絵葉書の文面を見ると、そのほとんどがこれらの文例そのままか少しアレンジしているだけであった。
どうやらここが発信源のようだ。
この水間氏はブログの中で「明るい日本を実現するプロジェクト」なるものを展開しているが、今回のもそのプロジェクトの一環であるようだ。
ブログ中に「1000名(日本みつばち隊)の同志に呼び掛け一気呵成に、『明るい日本を実現するプロジェクト』を推進する」とあり、いろいろな草の根運動を発案し、全国にいる同志に行動を起こすよう呼びかけていると思われる。
また氏は、安倍政権の後ろ盾組織として最近よく話題に出てくる日本会議関係の研修などでしばしば講師を務めているし、東日本大震災の折には日本会議からの依頼を受けて民主党批判をブログ上で拡散したこともあるようだが、日本会議の活動は「草の根運動」が基本にあると言われており(菅野完著『日本会議の研究』扶桑社)、上述の「日本みつばち隊」もこの草の根運動員の一部なのかもしれない。
このように、検定教科書の選定に対する謂れのない投書に関しては経緯がほぼ解明できたので、後は無視するのが一番だと思っているが、事の発端になる自民党の県会議員や衆議院議員からの問い合わせが気になる。
現自民党政権が日本会議を後ろ盾としているとすれば、そちらを通しての圧力と考えられるからだ。
ちなみに、県の私学教育課や教育委員会義務教育課、さらには文科省の知り合いに相談したところ、

「検定教科書の中から選定委員会で決められているのですから何の問題もありません」

とのことであった。
そうするとやはり、行政ではなく政治的圧力だと感じざるを得ない。

なぜ、灘校は学び舎の歴史教科書を採択したのか?

なるほど。さすが灘の校長。菅野完氏を出してくる時点でちょっとアレだけどもわかりやすい。

要は、

本校は頭のいい子ばっかりが来ているので、学習者が主体的に問題を発見し、思考し、他の学習者と協働してより深い学習に達することを目指すアクティブラーニングを採用している。
アクティブラーニングには、「写真や絵画や地図などを見ることで疑問や親しみが持て、歴史の基本である読んで考えることに主眼を置いた教科書」が必要なんです。
学習者が自分で調べて問題点を発見したりするのには、内容なんかあんまり関係ないんです。
だって、学習者が自分で全部調べるから。
あ、でも、高校受験とかには向いてないし、自分の力で考えられる学習者用の教育のしかただから、そんな能力のない公立の普通の中学校でやるのはダメっていうか、無理だよ。
っていうか、教科書検定を通ってるんだから問題ないだろ。チャチャ入れるなよ。

ってことです。

そりゃあ灘に行けるくらい賢かったら、もし教科書が間違っていたとしても、どこがどう間違っているかなんてすぐ見抜くよねぇ。
万が一、間違えて覚えてしまっても人生の中で気付くよねぇ。。。
そういう
「教科書に書いてあることなんて必要ない。きっかけさえ与えてくれたら人の何十倍もの吸収の速さで何でも覚えていくぜ!高校受験?そんなの眼中にないぜ!」
っていう生徒の通う中学校しか学び舎の教科書が採択されてない(採択できない)ってことなんでしょうね。
賢い人は、そうそう極左になんかならんですよ。
要は、「下衆の勘繰り」なんでしょう。


PVアクセスランキング にほんブログ村


コメントを残す

*

PAGE TOP

更新通知

メールで更新情報をお届けします。メールアドレスを入力し「フォロー」ボタンを押してください。

にほんブログ村 ニュースブログ ニュース感想へ
新着コメント



株式会社iina

〒650-0011
兵庫県神戸市中央区下山手通1丁目1-5
フジヤビル7F

メニュー

運営元情報




MENU
HOME