デマはこうして作られる:鼻血と心筋梗塞

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デマはこうして作られる:鼻血と心筋梗塞

2017-07-30

人はなぜフェイクニュースを信じるのか(前編)
人はなぜフェイクニュースを信じるのか(後編)
の続き

人類が生まれたころからデマはある

最近フェイクニュースが流行りですが、デマなんてのは人類が生まれたころからあるもんです。
それを知っているか知らないで過ごしているかの違いしかありません。
最近はSNSなどの発達で、知らなかったことをすぐに知ることができる時代になりました。
が、それを鵜吞みにしてしまう人と、きちんとソースを調べられる人とに二分されるようになりました。

阪神淡路大震災の時のデマ

22年前の阪神淡路大震災でも、
海岸近くにあるガスタンクが爆発する!
というデマが流行りました。

が、当時はポケベルの時代で、携帯も普及していない時代でしたので、あんまり拡散されず、そんなに広範囲ではパニックにはなりませんでした。

東日本大震災の時のデマ

しかし、6年前の東日本大震災による福一事故の放射線の影響に関するデマは、スマホの普及やツイッターなどの利用者の拡大から広範囲でパニックを引き起こしました
それは同時に、今までは「偉い先生だ」と思っていた人が、実は何も知らないデマ拡声器だったりするのが露わになった瞬間でもありました。

当時、どんなデマが流されたのか?
私のメルマガの 2013.5.17 発行 no.2を加筆修正して掲載します。

デマはこうして作られる 2013.5.17 発行

健康被害に関するデマ

福一の原発事故が起こり、放射性物質が「水素爆発」により、拡散されました。
放射性物質が人に与える影響と聞くと、みんな「健康被害」を連想します。

「直ちに影響はない」ってことは、「のちのち影響がでてくるんだ!」
とか、
「数ヶ月後に福島の人はバタバタ死ぬんだ!」
という人もいました。

しかしながら、
じゃ、具体的にどんな「健康被害」がでるの?
と聞くと、怖がっている人は、

福島県郡山市内の子供から鼻血が止まらない・・・」(リンク切れ)

福島の高校生が心臓発作で死亡した。」 

などと、伝聞情報をしたり顔で話してきます。

子供の鼻血が止まらない=白血病になった=放射能の影響

心臓発作=心筋梗塞=突然死=放射能の影響

というわけです。

鼻血が出たはデマなのか?

では、実際に震災当時の福島で鼻血がでたなんてことがあるのでしょうか?

実は、いっぱいあります。

震災後は「」がたくさん飛びますので、その埃で粘膜が傷つき、鼻血が出やすくなっています
ので、鼻血が出ます。

花粉によって鼻血が出た人も少なくないでしょう。

当時、特に、福島県の海岸通りは、瓦礫と潮風により、作業員の鼻の粘膜がひどく傷ついた状況でした。

参照: 鼻血が止まらない
(略)
花粉症の人は花粉症の時期は鼻の粘膜から出血しやすくなっています。
鼻づまりがあって鼻をかむとわずかに出血する場合は心配はいりません。
(略)

また、放射性物質が入ってこないように窓を閉め切って授業をし、のぼせて鼻血を出した小学生とかもたくさんいました。

参照:放射線不安、暑さに悩む 公明新聞:2011年6月16日(木)付 リンク切れ
保護者からも「授業中、暑さでのぼせて鼻血を出した子どもがいる」「子どもが授業に集中できない」などの声が出ており、教室の暑さ対策は待ったなしの課題だ。一部抜粋

暑さで鼻血を出す子が相次いでいると話す子もいた。
2011年5月21日 愛媛新聞

放射線障害による鼻血はデマ

震災当時、いろいろな理由で鼻血が多発したのは確かです。

しかしながら、放射線障害によって鼻血が引き起こされた!というのはデマです。

もし、「放射線障害で」鼻血が出たとした場合、放射線は鼻の粘膜だけに作用するわけではありませんので、下血もするし、喉や口からも出血するし、目からも血が流れるやもしれません。
しかしながら、そのような放射線障害による出血の事例は出てきません

危険を煽りたい誰かが、
鼻血が出た
というキーワードしか語らなかったから、それが放射線障害による影響なのか、その他の要因の影響なのかがわからないのです。

もっというと、

危険を煽りたいだけの人は、専門家でもなんでもなく、放射線障害で起こる実際の出血を知らなかった

のです。

放射線の影響で鼻血が出た!はある意味正しい

しかし、デマを流したのは、放射能怖い!の人たちばかりではありません

実際には鼻血が(埃やのぼせで)多発していたのに、福島では鼻血が多発しているなんてデマだ!という自称専門家の人たちもたくさんいたのです。

また、放射性物質の影響を避けるために窓をしめて授業を受けてのぼせたっていうのは、放射性物質がなかったらあり得なかったシチュエーションですので、これは、放射線の影響による鼻血なのです。

何度も言いますが、放射線障害による鼻血を肯定しているわけではありません。

まとめると、

・被ばくによる放射線障害(急性障害や白血病)が原因の鼻血はなかった。
・しかしながら、放射線の影響で鼻血が出ることはあった。
・鼻血なんて出てない!はデマ。

というわけです。

心臓に関する疾患は?

では、心臓発作や心筋梗塞や、心臓に関する疾患はどうでしょうか?
放射能の影響でしょうか?

災害時にはストレスによる心臓病(たこつぼ型心筋症)に注意してください

当時のリンクはリンク切れ)

中越沖地震 ストレスによるたこつぼ心筋症に要注意

阪神淡路大震災の時も、たこつぼ心筋症はたくさんありました。 

心筋症は災害時によくみられるもので、なにも東日本大震災に限ったものではありません。
なので、放射能は関係ないですねー。。。

危険を煽る人は、「専門家」ではなく、ただ、危険をあおって楽しんでいるだけなのです。

今回のような低いレベルの放射能汚染では、放射線の実害よりも、放射線が怖い!という恐怖心からの
ストレス
による被害の方が大きいのです。

そのストレスは主に、「デマ」による恐怖心の増長によって引き起こされます。

デマに流されたり、デマを拡散したりしないようにしたいですね。


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コメント


  1. 西野貴守

    阪神淡路大震災でもデマがあったのは知りませんでした。 今だから思えることですけど、災害時での知識や経験は伝えていきたいと思いますね。
    2011年6月に鹿島小学校に行った時は、教室で扇風機まわして授業やってるの見たなあと思い出しました。

    Reply


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