北海道の電気は足りているのか?

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北海道の電気は足りているのか?

2018年(平成30年)9月6日3時7分、日本の北海道胆振(いぶり)地方中東部を震源として、北海道胆振東部地震(ほっかいどういぶりとうぶじしん)が発生しました。
最大震度は7でした。
この地震により、北海道全域で大規模な停電が起こりました。

停電で大変な中、空を見上げると満天の星、洞爺湖で打ち上がる花火、家で花火を楽しむ人々に強さを感じる #北海道地震

北海道全域で停電した理由

北海道唯一の原発は止まっている

北海道には泊(とまり)原発という原発があります。
この泊原発は、1~3号機で合計207万kWの発電が可能で、北海道の電気の約40%を賄う電源となっていました。
しかし、東日本大震災後に一時期稼働したものの、定期点検に入り、現在はストップした状態となっております。

電力需要の半分を賄っていた苫東厚真発電所が落ちた

原発が動かせない中、北海道の310万kWの電力需要の半分を賄っていた苫東(とまとう)厚真(あつま)石炭火力発電所が、地震の影響により停止します。
そして、その他の火力発電所が相次いで停止しました。

周波数が低下した

電気っていうのは、需要と供給のバランスの調整が必要で、そのバランスが崩れると周波数が変動します。
周波数が変動すると、タービンとかの設備が壊れる可能性があるので、自動的に運転をストップする仕組みになってます。
今回の場合、北海道の電力の半分を発電していた火力発電所が停止し、需要はそのままなのに供給が半分に減ったために急激な周波数の低下が起こり、それを原因として次々と北海道内の火力発電所が停止していきました。

その結果、北海道全域でブラックアウト、いわゆる大規模停電が起こってしまいました。

泊原発が稼働していればブラックアウトを防げたのか?

泊原発が稼働していてもブラックアウトは避けれなかった!派の人たち

泊原発が稼働していてもブラックアウトは避けれなかった!っていう人がたくさんいますね。


北海道胆振東部地震「泊原発が動いていれば停電はなかった」論はなぜ「完全に間違い」なのか 牧田寛(@bb45_colorado)
(このコロラド氏は、放射性ヨウ素を取り込まないようにヨウ素剤を飲んだ変な人ですね)

「泊原発が稼働してれば回避できた」とは言えない北海道電力の大規模停電の複雑さ『30人31脚』の喩えが秀逸

泊原発が稼働していたらブラックアウトは避けれた!派の人たち

しかし、泊原発が稼働していれば、苫東厚真発電所は需要の半分もの電力量を供給する必要がなかったため、苫東厚真発電所だけが停止しても供給は保てたと個人的には思います。
なので、泊原発が稼働していれば基本的には大規模なブラックアウトは防げたんじゃないかなぁ。と私は思っております。

数値的に検証している人もおられるようですね。↓
北海道ブラックアウト、泊原発が動いていれば避けられたのか検証してみた

上記の牧田寛氏(コロラド氏@bb45_colorado)の主張を検証したブログ→コロラド先生のデマについて

泊原発が動いていたら、北海道胆振東部地震で広域停電は発生しなかったか?では、論点整理がなされていますね。

泊原発の外部電源喪失

泊原発なんか外部電源喪失してたじゃないか!っていう人もたくさんいますね。
でも、そういう人は無知なんだと思います。
外部電源が喪失したのはその他の発電施設が停止したからであって、泊原発が故障したわけでも何でもありません。
そもそも、泊原発は5つものバックアップを持っているので、電源喪失なんてそうそう起こらないです。

どちらにせよ、電力は足りていない

そもそも、原発があろうがなかろうが、北海道内の電力は足りていません。
ほくでんも、こういっています。

当社の火力発電所は、2017年3月末現在、運転年数が30年を超えるものが大半です。
今後、経年化の進む火力発電所の休止・廃止を踏まえると、将来にわたり十分な供給力があるとはいえない状況です。
当社としては、これらのさまざまな問題を解決するため、泊発電所の一日も早い再稼働が必要と考えています。

北海道の冬はものすごく寒いので、電気がなければ多数の死者が出ます。
薪ストーブを使えばいいじゃないか!って言ってる人もいるようですが、そういう人は薪ストーブを使ったことがない人だと思います。
現実的には原発動かして安定した電力供給をするのが一番早いと思います。
原発が爆発?しても、死者は出ないことが福一で確認されているので、一刻も早く泊原発の稼働をして欲しいですね。

電気は足りているのか?

ここで2013.7.19に私が書いたメルマガno.11 「電気は足りているのか?」というエントリをご紹介しておきます。

原発の数

みなさん、日本に原発が何基あるかご存知ですか?
54基です。
アメリカ、フランスに続いて第三位の数です。
多いですか?
ちなみに韓国は23基、台湾は建設中も含めて8基です。
原発の密度はどうでしょうか?
日本の面積は 377,914km2 そこに54基ですから約6998.4 km2 に一基です。
台湾の面積は35,980 km2 そこに8基ですから約4497.5 km2 に一基です。
韓国の面積は100,210km2 そこに23基ですから約4356.9 km2 に一基です。

密度的にはお隣の韓国や台湾よりも低いんですね。
だからどうだ!って事は無いんですが、文明社会にとっては、普通にそれくらいの電気が必要なんですね。

なんでそんなに電気がいるの?
もっと節電すれば原発をもっと減らせるんじゃないの?

そう思っている人はたくさんいます。
では、なぜ、そんなに原発が必要なのか?

実は、質の良い電気を作るのには原発が一番いいんですね。

一般の人は電気って聞くと発電量の多い少ないで考えます。
しかし、本当に電気に必要なのは、「質」なんですね。

電気は質が重要

電気の質ってなんじゃらほい?
それは、

安定した電圧・電流、周波数で、ずーっと供給すること

なのです。
もし、電気の質が悪いと、蛍光灯がチカチカしたりします。
時には停電となります。

家庭で停電したりしても、コンピューターの内容が消えたり、電気が消えて真っ暗になって怪我するくらいで済みますが、事業所ではまさに死活問題となります。

例えば、病院で停電すると、人工呼吸器を付けた患者は死にます。
手術中の患者も死にます。
警察署や消防署で停電すると、事故や火事が起きても助けに行けません。
証券取引所は取引できませんし、銀行も止まります。
飛行機も飛べません。
大混乱となります。
鉄工所で電気が止まると、鉄が固まります。その後、機械は使えなくなります。
メッキ工場なんかは三時間電気が止まると、温めなおしたりして復旧するのに丸三日かかったりします。
半導体製造工場なんかは、電気が数ミリ秒でも停まると、ライン全体が不良品となり、数億円の赤字が出たりします。
マジです。

1965年11月、北アメリカ大停電が起こりました。
停電により、2500万人と207,000 km²の地域で12時間、電気が供給されない状態となりました。
原因は、寒さで暖房などの使用率が大幅に上がり、電気の供給が追い付かなくなったからです。
いわゆる、オーバーヒートしてしまったんですね。
真冬の大寒気の中、暖房がなくなり、ものすごい被害が出ました。

2003年8月14日にも北アメリカで大停電がおこりました。
復旧まで29時間かかり、真夏でしたのでこちらもものすごい被害が出ました。

電気を供給する送電線や、発電所の質も重要なんですね。
もし、発電所の質が悪ければどうなるか?
こうなります。

韓国、原発不祥事続出で大停電危機! 苦しい経済が一層厳しく
2013.07.16
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20130716/frn1307161145000-n1.htm(リンク切れ)
(引用)…2011年9月15日。韓国では突如、電力不足に陥り、首都ソウルを含む国内全地域で事前通告なしの輪番停電(計画停電)が始まった
日本の電気事業連合会によると「各地域で約30分程度の停電が5時間続き、約160万世帯に影響を与えた」という。
… 社団法人「海外電力調査会」(東京)によると、11年11月に韓国の霊光原発5、6号機で偽造部品の使用が発覚し、同国原子力安全委員会が長期的な運転停止を指示。
さらに定期検査中の同原発3号機で制御棒などにひび割れが発見されるなど、不祥事・故障が頻発した。
… また、中国の新華社日本語経済ニュース(電子版)によると、韓国で過去10年間、原発建設のために仕入れられた部品のうち1万900点超の品質合格証書が偽造された疑いがあるという。
(引用終わり)

電気の質を保つっていうのは、非常に高度な技術がいるんですね。
節電のために家庭の電気を止めたからといって、あまり意味が無いんですね。

東日本大震災当時、原発がどんどん停まっていき、電力会社は必死に電力の「質」を保つ努力をしました。
今でもしています。
日本はかなり優秀なんですよ。

現在、原発のほとんどが停まっていますので、退役した火力発電所を使ったりしてしのいでいる状態です。
本当です。
ツイッターなんかではよく語られているのですが、一般の人にはその情報はほとんど流れませんね。

とある電気屋さんのつぶやき

ということで、とある電気屋さんのつぶやきをまとめておきます。
ながいけども、読む価値はあります。

俺は元電気工事屋だったから多少送電システムとかの知識がある。
その上でだ「電気が今足りてるから原発いらね」な人に言いたい

俺も原発は無い方が良いとは思っているが、全体の30%程度の電力源である原発を即止めるのは無理。
現在、火力発電所全力運転で辻褄合わせてます。
1979年以降、石油火力発電所は原則建設が禁止された。
そんな老朽化した設備もカムバックして動いていたりする。
当然、効率も悪い。その他、石炭火力コンバインドサイクル等いろいろな火力発電所がある。
火発は超臨界ボイラーを使用していたりするため壊れやすい。
年に数回は止まったりする。
火力発電所ってそう言うものだ。

確かに、今現在発電量は足りてる。
でも余裕は無い。

定期点検の時期を延ばしたり人間で言えば70歳を越えた老職人が出張ってきて頑張って、発電量を確保している状態だ。
老職人が倒れたら、後に続く若い者が居ない状態なんだぜ。
だから、「電気は足りてる」と言う認識に違和感と反発を覚えるんだ。
発電プラントの技術屋が機械の手入れをして騙し騙し動かしている現状を全然判っていない。
それに、日本の製造業の比率は大きい。
企業は成長して儲けを出す物。
電力不足が生産拡大の足かせにもなりかねない。
原油高、電力料金値上げCO2排出量の増大。
原油輸入だけでも大変な赤字だ。
2~3年は何とかなるだろう。
発電所も機械だ。
メンテナンスしながら動かさなければならない。
電子レンジだって、1日回しっ放しにすればさすがに壊れるだろう。
そんなもんだ。
発電量は現在は確かに足りているが、総発電能力、余裕率は80年代みたいにTVは1台、電子レンジ無し、石油ストーブ1台、パソコン無し、湯たんぽ その時代程度まで生活レベルを落とせるならそれも良いが、人間、一度贅沢を覚えると大変だよ?
鉄道会社で100車両がありました。
予備車はありません。
故障が出れば運休です。
そんなことないだろ?1台や2台代車がある。
また、暇なときは車庫で寝ている車両も多数だけど、それは余剰って事ではないだろ。
それと同じで、発電所も止まってメンテしている奴もいれば、全力運転している奴もいる。
帳簿に載ったボイラーや水車の発電量足し算していって足りるという単純な話ではない。
あと、自然エネルギー特に、太陽や風力はあまり当てにならない。
なぜか、自然任せで肝心な時、動かないで、余計なときに動いたりするからだ。
比率が少ないうちは良い。他のネットワークで吸収できるからだ。
あと、電気は使う方の需要量と送る側の発電量のバランスを取らなきゃならない
そんな名人芸電力会社はやって居るんだ。
水道と同じで、供給量が多くて、消費量がすくなきゃホースが破裂するよな。
そう言うこと。
とにかくだ電気屋から言わせれば「電気は足りていない」
余裕が全然無いからだ。
「足りてる」と思っている奴は、発電所の技術屋に感謝するこった。
震災直後の計画停電であれだけの混乱が起きたんだ。
供給量ギリギリで、どっかのでかいボイラー故障したら、突発停電になる危険もはらんでいる。
停電になれていない日本のシステムはかなり脆弱。
ATMは動かない。
コンビニのPOS動くのか?
非常用電源は非常用全てのシステムに供給できるほどの設備のあるところは少ないし、最低限度の量で、持っても数時間だ。

ちなみに、家庭での節電高価が一番高い製品それはテレビだ。
テレビほどの電気食いもない。
だから、TVのワイドショーで節電しましょうなんて語っているのは、実にマスゴミらしい偽善的コメントだろ。
ラジオなんか実に良いよ。
NHKが聴取料取りに来ることなんか無いし。
以上、電気屋が語る「電気は足りていません」の呟きでした。

追伸:しつこく書くが脱原発は否定しない。が、即は無理だ。
そのように作られているから。
感情的には判る。
だから即廃炉が実現可能な案があれば俺も非常に興味がある。
水力発電も発電量の全体の1割弱を占めているが、早々安定と言うわけでもない。
多目的ダムなら、水利権分しか使用できないし、渇水期は駄目。
台風等で瓦礫が流入で使えない場合もある。
点検停止以外でも常にフルパワーはなかなか出せない。
でも自然エネルギーの中では調整容易で優秀な方法だ
でだ、「電気足りてる」と仰る方々にその根拠を尋ねたい。
停電が起きないから?バカ言ってはいけないよ、停電が起きないように電力プラントの人が頑張って帳尻を合わせて居るんだ。
電気会社の上層部は軽蔑しても構わないが、現場の技術屋にはリスペクトをお願いしたい。
原子力発電の総発電量の割合は約3割それを現在まるまる失っている。
家計に置き換えてみよう年間収入400万円そのうち3割120万円が消滅。
やりくりどうするよ。
へそくりで2年や3年誤魔化せても続かないだろ。
だから新火発を東電が作ろうとしてる
でも原子力が使えるカードがないと相手も足元を見るから、輸入に頼る火力発電の
燃料も高上がりになるな。ますます国力が落ちる。
さて、「電力足りてる」と言っている方は、電気料金値上げには反対できないよ。
原発が動かせないから高い化石燃料焚いて居るんだ。
反対したらただのだだっ子だよ。
脱原発を主張する文化人の方々、坂本龍一氏とか大江健三郎氏だな。
原発問題は環境問題でもあるが一方、電力不足、経済の衰退、国富の流出に付いてはどう考えているのか?
俺の頭では彼らの演説を聞いてもよく分からない。
電気使うなとは言わない。
でもこれはイデオロギーや思想の問題じゃない。
電気にも質という物がある。
電源電圧の安定度、周波数の安定度、制限は刑の形、ノイズ混入の少なさ。
日本の電気の質は世界一だ。
だから逆潮流(いわゆる売電)にはなかなか厳しい、品質の悪い電気混ぜたくない気持ちも分かる。
だから接続機器が高価になってしまうんだな。

太陽光発電は、家庭用に屋根に上げて補助電源として使うぐらいが丁度良いと思う。
変換効率とか価格とか考えると、メガソーラー見たいのは余程晴れ間の多いところでもないとあまり意味が無さそう。

風力発電。
他の自然エネルギーにも言えるけど、発電した電気を効率よく貯めるバッテリーでも出来ないと種用電源にはなり得ない。
技術のブレイクスルーが何度も必要だろう。
それこそ雷の電気を貯蔵できるほどの電池が出来るくらいの。
で、補助にしか使えないよ実際>自然エネルギー夢見ずぎ。

自然エネルギーが物にならないので、結局問題の多い原子力を使ってきたわけで、事故が起きたからいきなり変えられるわけがない。
出来るならとっくにやっているツーの。
世の中目ざとい商売人が多いんだから。

ついでだから書いてみる。
地熱発電。
何か福島県の柳津が日本一の発電量だったんだって?
温泉とか、国立公園とかの問題もあるけど、地熱発電って、年数が経つごとに出力が下がるのが普通、井戸の温度が低下したり温水の重金属汚染(砒素とか)効率低下で井戸を掘り直したりと手が掛かるらしい

もうさ、何か書いてるか良く分かんないけど、どの発電方法にもデメリットはある訳よ。
電気というメリットを享受している以上、デメリットも受け入れる必要はある。
どこまで受け入れ可能かだが。きれい事だけではどうにもなりませんね。
「電気の供給余力は不足してます」おわり。

俺自身、東電の勝又とかいう人間は刑務所に収容されるに値する人間だと思っているが、電力需給問題は又別だ。
余裕が足りないんだよ。
その認識は持って貰いたい。

真夏と真冬の電力需要のピーク時の突発停電への心構えなんかも考えておくと良いと思う。
とにかく電力の安定供給がされる事を願う。

以上です。
お暇なときには、以下のまとめも読んでみてください。
みんなの知らない真実が、そこにはあるから。

夏場の電力ピーク時の数時間、製造業(その他各種産業)は節電のために稼働を止められるのか?現場の人に聞いてみた。


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