「KOBE 愛・みかげ博」で香り玉を作る実験教室をやってきました!
いやぁ、世間はバレンタインデーですね!
愛ですよ!愛!!!
というわけで今回は、2018年の1月21日に神戸市東灘区にある御影公会堂がリニューアルした記念に行われた
「KOBE 愛・みかげ博」
にて科学実験教室をしてきたので報告します。
この企画、みなさんの愛がいっぱいでした!
Contents
この「KOBE 愛・みかげ博」にて科学実験教室をして欲しいとワタナベフラワーさんに誘っていただいたので、科学実験教室をやってきました。
私は小学生くらいを対象にした科学実験教室を毎月やっていたのですが、今回は単発イベントということで、誰でも簡単にできて、つくった作品を持って帰れる実験をしようと思い、
香り玉作りをすることにしました。
簡単にいうと、人工イクラに食紅で着色して、エッセンスで香りをつけたものを作るわけです。
香り玉の作り方
材料
人工イクラっていうのは、わかめとか昆布のねばねば成分である「アルギン酸ナトリウム」というものが主成分です。
この「アルギン酸ナトリウム」は、「塩化カルシウム水溶液」とか、「乳酸カルシウム水溶液」に入れると固まる性質があります。
この性質を利用して、液体を固まらせて、人工イクラを作るわけです。
よく科学実験でやられている「固まる水」とおんなじですね。
ちなみに、塩化カルシウムっていうのは、「除湿剤」に入っている粒々の主成分です。
そして食紅はこれを使用しました。
赤、黄、緑、青の4色入りです。
今回作るのは、メロン、イチゴ、バナナ、オレンジの匂いのする香り玉なので、それぞれに対応するエッセンスも買いました。
あとは、香り玉を持って帰れるようにガラスの小瓶を用意しました。
その他は、試験管立て、15mlチューブ、50mlチューブ、スポイト、100mlビーカー、ティッシュ、薬さじなどです。
今回は15mlチューブや50mlチューブはファルコンのを使いましたが、安いのでいいです。
私のやる実験は、できるだけ家にあるものを材料にするようにしています。
身近にあるもので実験をすることで、実験はそんなに難しくないことを知って欲しいと思っています。
なので今回は、わかめのねばねば成分と、押し入れの除湿剤を使用してできるものにしました。
事前準備
本来のみっちりやる実験教室では、実験ノートの書き方の指導を行ったり、使う試薬なども生徒さんにきちんと量ってもらって自分で作ってもらうんですが、今回は「たくさんの小さい子供」が対象ということだったので、事前に準備しちゃいました。
といっても、めっちゃ簡単で、試薬を水に溶かすだけです。
1. アルギン酸ナトリウム水溶液
アルギン酸ナトリウム1gを50mlの水に溶かす。(2%水溶液)
アルギン酸ナトリウムはめっちゃ水に溶けにくいので、シェイクシェイク!
溶けたら、15mlチューブ4本にそれぞれ10mlづつ入れます。
そして10mlのアルギン酸ナトリウムに対して、食紅をそれぞれ2滴入れます。
メロンは緑の食紅4滴。
イチゴは赤の食紅4滴。
バナナは黄の食紅4滴。
オレンジは赤の食紅2滴と黄の食紅2滴。
そしてそれぞれに対応するバニラエッセンスを10滴ほど。
2.塩化カルシウム水溶液
塩化カルシウム2gを50mlの水に溶かす。(4%水溶液)
実験のやり方
実験のやり方は簡単で、スポイトでゆっくりアルギン酸ナトリウム水溶液を吸い取って、それを塩化カルシウム水溶液の中に落とすだけです!
ゆっくり落とさないと、スライム型になったりします。
アルギン酸ナトリウム水溶液の入ったスポイトの先が塩化カルシウム水溶液の中に入ってしまうと、スポイトの中で固まってしまいます。
そうなったら、普通の水の中でシュポシュポして固まったものを取り出しましょう。
それでも取れない場合は捨てるしかないので、スポイトの先と水面は10センチくらいは離しておきましょう。
だいたい10滴くらい落としたら、固まったつぶつぶを薬さじでティッシュの上に取り出してちょっと乾かします。
この香り玉は手で触っても安全です。食べても大丈夫です。不味いです。
乾いたらガラスの小瓶の中に入れます。
ふたをして完成です。
ときどきふたを外して、匂いを嗅いでにんまりしましょう!
実験教室当日
「KOBE 愛・みかげ博」が始まると、すぐに子供たちで長蛇の列となりました!
御影高校のボランティアの高校生と、神戸大学の助手に手伝ってもらいました!
J:comさんも取材に来てました。
神戸新聞さんも取材に来ていただけ、なんと、新聞に当日の写真も掲載されました!
子供200人以上来てたと思います!ガラスの小瓶、多めに用意しておいて良かったです!
ティッシュの箱5ケースなくなるくらいの大盛況でした!