神戸の鎮魂?ルミナリエって必要?
2017-11-22
2017年現在、神戸では、あすなろの木をクリスマスツリーにと、いそしんでいる人がおられます。
詳しくは
ヤバい神戸市の取り組み をご覧ください。
なんでもあすなろの木を鎮魂に使用しようという試みだそうです。
Contents
神戸でも、阪神淡路大震災を経験した人の割合が40%程度だそうです。
半数以上が震災を知らない市民となりました。
実際に、テレビデオが頭の横10センチのところに落ちてきて、さらに、冷蔵庫から飛び出していたシーチキン缶の油で滑って転んで、外に出ると周りの木造民家が軒並み倒れていたという経験をした私から言わせると、鎮魂って言葉、気軽に使ってほしくないんですよね。。。
※ テレビデオとは、テレビとビデオが合体した夢のような機械
鎮魂の文字が気安く扱われている今、ちょうど四年前の2013年に私がメルマガで書いたエントリーを紹介したいと思います。
ちなみに、この計画書を作ったのは、東日本大震災前の2010年ごろ。
今から7年前ですね。。。
あの頃は若かった。。。
神戸の鎮魂?ルミナリエって必要?
※2013.11.22 発行 no.29「神戸の鎮魂?ルミナリエって必要?」を加筆修正しました。
元々は、阪神淡路大震災の鎮魂のために始まったルミナリエ
みなさんも神戸のルミナリエは知ってると思います。
元々は、阪神淡路大震災の鎮魂のために始まったものです。
最初は、神戸の異人館のあたりや、元町商店街など、小規模な会場が点在していました。
しかし、始まって数年たったころから、これが観光客目当てのものとなり始めました。
元町にある大丸から、東遊園地までの道路を封鎖し、光の回廊を数億円をかけて作り上げ、屋台を呼んできて、イベント化しました。
数年前、このルミナリエをどげんかせんといけん!ということで書いた計画書があります。(※いいな注:当時、東国原宮崎県知事が流行ってました。。。)
改めていま見てみると恥ずかしいですね。。。
晒したくないです。。。が、晒します。。。
神戸「光の街」計画
概要
本来ルミナリエは大震災の犠牲者のための鎮魂を目的としたセレモニーです。
しかし、「鎮魂」から、「ルミナリエを開催すること」へと手段が目的化してしまいました。
そのため、集客のためにクリスマスに日程を変更していきました。
しかし、クリスマス商戦にもかかわらず開催時間には閉店しなくてはならないお店が増え、会場入り口付近の百貨店一階のトイレに人が並び、その水道代だけで数百万円にも及ぶ被害が百貨店に生じるなどの弊害が生じ、神戸の会場周辺の店は開催に反対です。
また、「ルミナリエ会場の入り口までバスで来て、ルミナリエ会場の出口でバスに乗り込み、泊まるのは別の都市(大阪とか京都とか)」というツアーが大半を占めるため、神戸にお金は落ちません。
本来ならば、「神戸のために」「阪神淡路大震災の被害者の鎮魂のために」1月17日に開催すべきものが、単なる地元を苦しめるイベントになったのです。
ですから、地元からの協賛金などは得られるはずも無く、募金と出店に頼らざるを得なくなってしまっています。
また、出店も大阪から来ている業者のため、神戸にはなんら関係ありません。
しかし、阪神大震災を経験した神戸にとって「ルミナリエ」を無くすのは絶対避けなければなりません。
では、神戸の地元のお店にも、観光客にも喜んでもらい、資金不足を解消するにはどうすればいいでしょう?
この問題を解消すべく、神戸「光の街」計画を発案しました。
「ルミナリエ」は残しつつ、街のたくさんの地点で市民参加型の「光」を作り、今まで少しの線だけだった光を神戸全体に広げ、神戸に一体感を持たせ、絆を作ることが目的です。
内容
開催期間は、1月17日の午前5時46分から1月末まで
期間中、街の各店に「お店の特色を出した光(クリスマスのイルミネーションのようなもの)」と、「象徴のこうべ灯篭」を飾ってもらう。
「「こうべ灯篭」は、光を通すくらいの薄いスギ板を使って作った灯篭を予定。
真ん中にろうそく、もしくは豆電球で光を灯す。
これを、象徴として販売する。
間引きされた根の浅いスギを使用して作られた「こうべ灯篭」を売ることによって得られた資金は、根の深い広葉樹に植え替える資金とし、里山などの土砂災害を防ぐ手段にしたいと思います。
神戸で結婚式を挙げた人に、記念として、広葉樹を植樹していってもいいと思います。
開催中は、神戸の街を訪れてくれた人全員に審査員となってもらい、「こうべ灯篭」を飾ってある各お店のマップを渡し、それぞれの「光」を審査してもらう。
審査員には、スギで作った神戸らしい腕輪(バングル)をプレゼント。
(※2017.11.22いいな注:あすなろの木のバングルではないです。メルマガを購読してくれていた皆様にはわかると思いますが、当初から私はこれを言ってました。)
※スギは、アレルギー体質などを改善する作用があります。
花粉は付いていませんので花粉症になることはありません!
審査員は、各お店の名前の書いてある「透明なゴミ箱」にゴミを入れることにより、投票する。
ゴミは自分の出したゴミでも、道に落ちているゴミでも可。
(街の美化にもつながり、透明なゴミ箱であるため、ゴミの量でどこのお店のイルミネーションが素晴らしいのかが一目でわかるような仕様)
開催期間終了後、ゴミ箱のゴミの多さによる審査結果を発表し、上位のお店に栄誉と賞金を、そのお店を利用したお客様には割引等のサービスを行う。
(神戸を「震災の街」から「元気を発信する街」にイノベーション! 神戸元気プロジェクト)
以上です。。。
こんな企画書じゃ誰も相手してくれませんね。。。
やりたいことはわかりますが、もう少し内容を練らないとね。。。
と、自分にダメ出ししつつ。。。
ルミナリエがそのままの理由
いまでも、ルミナリエはそのまんまですね。
ルミナリエの仕掛け人は、元アナウンサーの近藤サトさんとできちゃった再婚した、イベント企画会社「アイ・アンド・エフ」社長の今岡寛和氏です。
神戸出身の人です。
今でもルミナリエをプロデュースしてて、一億ほどのプロデュース料を毎年払ってます。
高くない?って某役所の人に聞いたんですが、これでも安くしてもらったんだ!と言ってました。
ルミナリエ全体で、約5億かかってます。
地元からの寄付金は年々減っているようですね。
地元の人はほとんどの人がいかないですね。。。
そして、今年(※2013年)は、屋台を牛耳っていた神農会さんが、例の福知山花火大会での屋台からの出火騒動のあおりを受けて解散しちゃったため、屋台は神戸の人で作るらしいです。
市民が参加できる!ということで、私も申し込もうと思いましたが、屋台出店に80万くらいかかるという事で断念しました。
これじゃあ、神戸の有名店しか出店できないですよね。。。
もう少し、地元の人が参加できるものにしてほしいですね~。
東日本大震災の被災地からの出店もしたいと申し出たのですが、「東日本大震災の枠は今年からなくなった」と言われました。
あくまでも、お金のとれるところに出店してもらいたいようですね。
ルミナリエを市民の手に取り戻す計画
ということで、最近は、
プロデュース料に一億もかかるんだったら、その資金で神戸市の小中高校に頼んで、卒業制作として電飾の木枠を作ってもらって、それでルミナリエをしたらどうか?
と考えております。
一つの学校で一つずつ作っても、数百のものができるので、それを、今のルミナリエ会場に並べたら、自分の作った作品を見に地元の人もたくさん訪れるんじゃないか?と思います。
また、コンテストとかしてもいいですね。
卒業の思い出にも残りますしね。
屋台も、模擬店として、地元の高校や大学に依頼したらどうかと思います。
売り上げは全部次回のルミナリエのために使うといいと思います。
神戸のルミナリエが鎮魂する日である1.17に行われてない理由
ルミナリエの目的には、「新年を迎えるにあたってのなんたらかんたら・・・」と書いてますが、ぶっちゃけ、神戸のルミナリエが12月のクリスマス前に行われて、鎮魂する日である1.17に行われてない理由は、ただ単に、
この光の回廊が1月の鎮魂の時期に借りれないから
という理由です。
神戸ルミナリエに使用している電飾の木枠は、他国でも使用されています。
船とかで世界中を回ってるんです。
地元で卒業制作として作ったんなら、鎮魂も兼ねて、1月中ずっと飾っておいてもいいわけですよ。
まあ、利権が絡んでますので、そう簡単にはいかないと思いますが、神戸を変えるために何らかのアクションは起こしたいと思ってます。
以上、神戸の鎮魂?ルミナリエって必要?でした!
皆様の考えるルミナリエも知りたいです!
私が求めているルミナリエはこれ。子供の笑い声。
誰も知らない 神戸ルミナリエの消灯式 毎日やれよ!