ダイヤモンドプリンセス号に潜入した岩田氏の動画のあれこれを解説してみた

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ダイヤモンドプリンセス号に潜入した岩田氏の動画のあれこれを解説してみた

2020-02-21

このエントリは
新型コロナウイルスの対処法とかあれこれ書いてみた
新型コロナウイルスの検査法の感度ややり方について書いてみた
の続きです。

今回は、おこがましいのですが、2月18日にダイヤモンドプリンセス内に潜入し、船内の悲惨な状況を日本語と英語でyoutube配信した神戸大学感染症内科の岩田健太郎教授とその動画の内容について解説してみたいと思います。

ちなみに私の岩田氏への評価は、

左翼的な言動などが目立っているのでこの動画の配信前は低評価

クルーズ船内の動画の投稿により高評価

岩田氏をクルーズ船内へと導いた高山氏のフェイスブックの投稿により低評価

高山氏への反論及び、橋本岳厚生労働副大臣のポカにより高評価

と、推移しております。

現在は高評価です。2020.2.21 16:00現在

この、私の評価の推移については、これを読んで頂いたら理解できると思います。

問題の動画について

岩田健太郎氏とは

そもそもですが、岩田健太郎氏は、言動がちょっと過激な(私ほどではない)人です。

しかしながらこの人、感染症対策を現場で知っているエキスパート中のエキスパートです。
おそらくクルーズ船内で感染症対策をされている誰よりも詳しいでしょう。
しかしながら、ズバズバと言うものいいや頭が良すぎておかしくなるようなことも多々あり、感染症対策界隈の中での評価は優秀だけどまとめ役には適さないとなっている感じですね。
三国志でいったら、呂布みたいなもんでしょうか。
能力が高いのに誰も制御できないし、誰もついてこれない感じです。


こういう人をきちんと制御できたら日本はもっと良くなるんですが、日本は和をもって尊しとする国ですから、岩田氏は公的には受け入れられませんね。。。

動画の内容

動画は現在、本人の手によって削除されております。

決して、政府が消させたとかっていう陰謀みたいなものではありません。

動画消去の理由については岩田氏自身が、プロパガンダに使用されだしたから。と語っております。
要するに、この動画を見て政府の対応を批判したり、また、岩田はウソを言っている!と政府を擁護したりする人が増えたからです。
本来のこの動画の投稿の目的は、船内の状況を知って欲しかっただけだと思います。

動画の内容は主に

・DMAT(災害派遣医療チーム)のメンバーとしてダイヤモンドプリンセス船内に入った
・ダイヤモンドプリンセス船内の状況は悲惨なものだった
・感染症や公衆衛生を専門とする医師が常駐していない
・ウイルスがいない安全ゾーン(グリーンゾーン)とウイルスがいるかもしれない危険ゾーン(レッドゾーン)の区分けが全くできていなかった
・私も感染しているかもしれないので、家族から離れて一人でホテルで14日間生活するつもり。

こういう内容のものでした。

高山義浩氏の反論と、それに対する岩田氏の指摘

この動画に対して、岩田氏をクルーズ船内に引き入れた張本人の高山義浩氏が反論します。

長いので、反論の部分だけをかいつまんで書きます。

岩田氏の性格について

岩田 健太郎先生の動画(コメント欄にリンク)を拝見して、まあ、「岩田先生らしいなぁ」と思いつつ、あまり気にしていなかったんですが、しっかり炎上しているようです。岩田先生をご存じない方々には、ちょっと刺激が強すぎたのかもしれません。


岩田氏の性格をよく知ってますね。

乗船許可について

>DMATの職員の下で感染対策の専門家ではなく、DMATの一員としてDMATの仕事をただやるだけだったら入れてあげる
これ、私。ただし、「入れてあげる」とは言ってません。その権限はないので。ただ、「DMATとして入る以上は、DMATの活動をしっかりやってください。感染管理のことについて、最初から指摘するのはやめてください。信頼関係ができたら、そうしたアドバイスができるようになるでしょう」と申し上げました。



きちんと許可を得て入っておりますね。
高山氏にクルーズ船への乗船許可を与える権限がないのであれば、これは高山氏の越権行為となります。
むしろ、誰でも船内に入れるとなると、これこそ大きな問題となります。

船内の指揮系統について

現場は乗客の下船に向けたオペレーションの最中であって、限られた人員で頑張っているところだったからです。そうしたなか、いきなり指導を始めてしまうと、岩田先生が煙たがられてしまって、活動が続けられなくなることを危惧したのです。


2時間だけの滞在でエキスパートな人に指導されるほどの杜撰な管理体制だったと高山氏が自白しております。

DMATや自衛隊、検疫所など多様な組織が重層的に活動している特殊な環境ですから、まずは慣れていただくことを優先するよう私は求めたのです。


岩田氏は、クルーズ船という特殊な環境下で、たくさんの組織が活動しているのだから、統一された指揮系統がないと統制が取れない。と指摘しております。
現に、各組織ごとに防護服の着用基準などが異なっていたり、それぞれの組織からの報告をまとめたり他の組織に報告したりする指揮系統が無かったようです。

>DMATのチーフのドクターと話をして、そうすると「お前にDMATの仕事は何も期待していない、どうせ専門じゃないし、お前は感染の仕事だろう、感染の仕事やるべきだ」という風に助言をいただきました。
これ事実です。岩田先生は、これで自分は感染対策についての活動ができるようになったと理解されました。ただ、船には、DMATのみならず、厚労省も、自衛隊も、何より船長をはじめとした船会社など、多くの意思決定プロセスがあります。その複雑さを理解されず、私との約束を反故にされました。せめて、私に電話で相談いただければ良かったんですが、そのまま感染対策のアドバイスを各方面に初めてしまわれたようです。


これは高山氏の誤解です。岩田氏は「多くの意思決定プロセスがあり、その複雑さを理解したうえで」指揮系統がないことを指摘していました。
英語、日本語、韓国語、中国語などたくさんの言語が飛び交う船内において、日本語のみの表記なんて役に立ちませんし、せめて英語を喋れる人が指揮を執っているべきでした。

結果的に何が起きたか・・・、現場が困惑してしまって、あの方がいると仕事ができないということで、下船させられてしまったという経緯です。


指摘されたら改善するのが当たり前です。改善せずにうるさいから下船させるってのは、専門家をバカにした行為です。


※その後、岩田氏の助言は聞き入れられ、改善したらしいです。 岩田教授「指摘後に大きく改善」

もちろん、岩田先生の感染症医としてのアドバイスは、おおむね妥当だったろうと思います。ただ、正しいだけでは組織は動きません。とくに、危機管理の最中にあっては、信頼されることが何より大切です。


岩田氏は「エボラの時などは、随時意見を出し合い、言い争いながらもお互いに納得してから不満もなく同じ目的をもって任務を遂行することができた。」と言ってます。
正しいだけで動かない組織なんて、必要ないです

船という特殊な閉鎖空間において、新興感染症が発生しているわけですから、怖くないはずがありません。ただ、そのなかで継続して頑張っている人たちがいることは、ぜひ理解してほしいと思います。ちなみに、私は明日も船に入ります。


怖いと思うのであれば改善しないといけません。継続して頑張ってる人がいるから察しろなんてのは、こういう場合には通用しません。
岩田氏は、「非常時こそ、十分に睡眠をとり、栄養を取り、安全に仕事ができるようにきちんと体制を作ってやるべきだ」と言ってます
頑張ってるからとかいう精神論は役に立ちません。むしろ集中力を切らしてポカをやらかしてしまいます。

グリーンとレッドの分け方について

>ダイヤモンド・プリンセスの中はグリーンもレッドもグチャグチャになっていて、どこが危なくてどこが危なくないのか全く区別かつかない。

感染症医として「グチャグチャ」と表現されるのは、分からないこともありません。でも、この表現はゾーニングがまったく行われていないかのような誤解を与えます。しかしながら、実際はゾーニングはしっかり行われています。完全ではないにせよ・・・。


この件に関しては、橋本岳副大臣がグリーンとレッドはちゃんと分けられている!と写真をツイートしております。(現在はなぜか消されている)

これを反対側から見た写真がこれ。

全く分けられてませんね。しかも、日本語で、不潔ルートとかって書いてます。これじゃあ、日本語が読めない人は間違える可能性もありますね。
私はこの件に対しては専門じゃないのですが、普通に考えて、ゾーニングってのはこうです。

こんな感じでゾーニング(ゾーンを分ける)して、行き来するのには必ず防護服等の着脱を行う場所が設定してあるところか、

こんな感じに、グリーンとレッドを行き来できないようにしていることを想像します。
違ったらごめんなさい。

この写真を見る限り、


この図で書いたみたいに、グリーンとレッドが交差しているので、分けられていないのは明白だと思います。
本来なら、

こうすべきでしょう。
この現状をもって、グリーンとレッドがちゃんと分けられているという高山氏の認識はどうか?と思います。
分けられていても、それが守られていなかったら意味がないですからね。。。
ハードを整備してもソフトを用意していないってのは、公務員がよくやることです。現場を知らない。



あと、岩田氏も指摘しているように、グリーンゾーンでは防護服を着てはいけない。レッドゾーンでは必ず防護服を着る。という基礎がなされていないのがこの写真からわかりますね。
「声を上げられないスタッフを代弁してくれた」岩田健太郎氏の動画に、船内スタッフが沈黙破るでも、ゾーニングができてない旨を医師が告白しております。

感染症医の能力について

>話しましたけど、ものすごく嫌な顔されて聞く耳持つ気ないと。

感染症医はコンサルタントとしての能力が求められます。それは聞いてもらう能力でもあります。私は聞いてもらえなかったとき、相手がダメだとは思いません。自分の説明の仕方が悪かったと思います。


一般人に説明する感染症医はコンサルの能力が必要ですが、感染管理には必要ないと思います。

感染症や公衆衛生を専門とする医師の常駐について

>でも僕がいなかったら、いなくなったら今度、感染対策するプロが一人もいなくなっちゃいますよ

これは間違いです。毎日、感染症や公衆衛生を専門とする医師が乗船して指導しています。ご存じなかったんだと思います。まあ、ご自身に比べればプロのうちに入らないと言われると、返す言葉もありませんが・・・


これ、高山氏と岩田氏とで「常駐」に対しての見解が異なっております。
普通、常駐というのは、朝から晩まで一分も途切れることなく常にいる。ということです。
しかしながら、高山氏のいう「常駐」とは、毎日1時間でも誰かがいて、夜はいなくてもOKってことなんですね。
つまり、カレンダーに出勤マークが全部ついてれば「常駐」なわけです。
なので、「毎日」という表現になるんですね。
実際に、乗客は、「夜中には感染症や公衆衛生を専門とする医師がおらず、客室を行き来して交流していた」と話しております。
常識的に考えた場合、医師がいないんなら、夜は出歩かないように外からカギをかけるとかしないといけませんよね。

岩田氏と高山氏、どっちが論理的に正しいか?

論理的に正しいのは、圧倒的に岩田氏です。
しかしながら、和をもって尊しとなす日本では、高山氏のやり方でしか「できなかった可能性」は十分にあります。
世論を見ると、高山氏支持の人が多いようです。


高山氏の問題点を指摘できる人が少ないのはものすごく不安ですね。。。

加藤厚生労働大臣の見解

加藤厚生労働大臣は集団感染が起きたクルーズ船で感染予防対策が十分ではなかったとする、神戸大学の岩田健太郎教授の指摘について、「船内の感染管理は適切」と述べております。

「現地の職員によれば、区域管理もしっかり行われている。感染症の専門家らからいろいろな課題が指摘され、日々修正をしながら今日に至っている」とのことです。
いったい、その感染症の専門家とは誰なのでしょうか?知りたいですね。
今まで述べてきたように、現場の実態と、報告されているものは相当かけ離れているようですね。
そもそもまとめ役がいなければこうなるのは当たり前ですね。

じゃ、どうすればよかったの?

そもそも論として、ダイヤモンドプリンセスは、イギリス国籍でアメリカの会社が所有していて、日本の会社が運営しております。
一番手っ取り早かったのは、イギリスにすべて任せて、日本政府は日本人だけを下船させ、隔離することでした。


どこに隔離するんだ!っていう人もおられますが、私は当初から隔離先の例を挙げておりました。


あと、やはりちゃんと非常事態宣言だしてればよかったですね。まあ、後の祭りですが。

下船した人たちの今後は。。。

下船した人が誰かを感染させちゃった場合、自己責任となる恐れがあります。
現に、公共交通機関を使わせて帰しておいて、今後2週間は公共交通機関を使うな。と電話をかけております。


アウトブレイクが起きなきゃいいですね。。。
もう遅いかもですが。。。

以上、とりあえず書いてみました。


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