桜を見る会のその後の問題点について
このエントリは桜を見る会は税金の私物化なのか?の続きです。
2019年11月29日時点の桜を見る会についての新たな疑惑などについて考察します。
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取りまとめた招待者名簿は破棄されている
前回のエントリで、何故招待者の人数が増えたのか?を説明しましたが、どうやら、
この桜を見る会においては、出席者に対する記帳そのものが無かったようです。
ですので、実際には招待する人たちのとりまとめは各省庁や、総理の事務所、官房長官の事務所などが取りまとめたものを合算してなんのチェックもなく招待していたようです。
もちろんとりまとめた各省庁や事務所には前年度の招待者などのリストが存在するはずなのですが、それを合算し、内閣府において実際に招待状を出した名簿は、シュレッダーにかけ、破棄されたということです。
なので、とりまとめ前の招待者リストは、各省庁で保管されているはずです。
重要なのは、たとえリストがあったとしても、そもそも個人情報なので開示しないしできないということです。
もし、開示したとなればそれこそ個人情報の漏洩として大問題となります。
なぜ、出席者の記帳がないのか?
普通、こういう公式の場においては、出席した人が記帳もしくは名刺を置いていくのが当たり前なのですが、なぜかこの桜を見る会ではなされていません。
招待状を見せるだけでよかったようです。
なかには、招待状を偽造して入っていた人もいるようです。
「桜を見る会」偽造招待状で参加した「お水の女王」
(略)
「彼女は招待状を偽造したんです。私自身が偽造を手伝わされました。
まず、別人宛ての招待状の封筒を手に入れて、もとの宛名を修正液で消し、彼女の本名を印刷した紙を貼りつけたんです。
粗雑な出来でしたが、招待されたことをSNSでアピールするためのものだったので十分でした。
問題は、当日の会場受付で提出しないといけない受付票でした。
うまく作れず、彼女は太客でもあり、裏業界に詳しいK氏にねだり、20万円で偽造の招待状を買いました」
(略)
これについては、セキュリティーのチェックがダメダメだと指摘されても文句は言えませんね。
きちんと記帳をさせるべきでした。
桜を見る会の名簿の保存期間は?
桜を見る会の名簿の保存期間は、2017年12月の行政文書管理ガイドラインの改正により2018年4月1日に1年未満とされています。
なぜ、招待者リストをシュレッダーにかけたのか
内閣府は、桜を見る会の終了後すぐに破棄することを決定したのですが、2019年のゴールデンウィークの大型連休もあり、シュレッダーを使ったのが5月9日となったとしています。
この5月9日は、野党がこの資料を要求した日と一致しておりますが、破棄の決定はゴールデンウィーク前に決定されていたということですね。
野党が資料の提出を要求した1時間後に名簿をシュレッダーにかけたのは
・破棄が決定されているものを通告があったからといって破棄していないとなると後々問題となること。
・名簿に載っている個人情報を守るための手段であること
等の理由が考えられます。
野党に渡すと個人を特定したりして色々と招待者に迷惑がかかるために、渡さないのは当たり前だと思います。
ちなみに、個人的には名簿の原本は、各省庁などが有しているので、まだ存在していると思います。
まあ、なにがあっても出せませんけどね。
とりまとめに安倍氏の関与があったのか?
11月8日の参議院予算委員会で、安倍氏は、
招待者のとりまとめには関与していない
と言っております。
しかし11月20日の参院本会議では、「推薦者について意見を言うこともあった」と言いました。
これを受けて、野党の人たちは、「関与しているじゃないか!」と言っております。
そもそものおはなしが、「とりまとめ」に関与したかどうか?なのに、意見を言った=取りまとめた となるのは日本語的にものすごく不可解です。
これ、先の福一の汚染水の問題のときも安倍氏の
「汚染水の影響は完全にコントロールされている。」
という発言に対して、
「汚染水がコントロールされてるってのはデマだ!実際に流出している!」
と、日本語を理解できない人が騒いでましたけども、そもそも、汚染水が流出しようがしまいが、「影響があるかないか?」が焦点なのですよね。
日本語が理解できれば、「とりまとめに関与していたかどうか」と「意見を言ったかどうか」は全く違うことだと理解できると思います。
招待客に犯罪者がいた?
2015年の桜を見る会に「反社会的勢力のジャパンライフ元会長」が出席していた!と野党が言っております。
そもそも、ジャパンライフ元会長が家宅捜索を受けたのは今年の4月なわけで、4年前の招待を批判しても意味がないと思いますね。。。
旅費支出の疑い
文春さんが、安倍首相が代表の選挙区支部 「桜を見る会」に旅費支出の疑いとして、2015年に、自由民主党山口県第四選挙区支部(以下第四支部)の収支報告書に記載されている旅費などが支出されている!と記事を書いております。
そもそも、2015年度は政治資金として、収支報告書に記載され、領収書もついているのだから、何も問題ないと思います。
まとめ
そもそも今回の桜を見る会の問題は、
「今までは招待客の管理がずさんだったから、来年度以降はきっちりと招待客の管理を行います。すいませんでした。」で終わる話なのです。
桜を見る会、「今までは招待客の管理がずさんだったから、来年度以降はきっちりと招待客の管理を行います。すいませんでした。」で終わることなのに、なんで何日も何日もやってるの?税金無駄すぎるし、やってる人も無能すぎるだろ。。。
— いいな (@iina_kobe) November 27, 2019
この話は追及してもなんら政権に影響を与えないので、野党の皆さんには税金の無駄遣いはもうやめていただきたいですね。