2017.8.29に発射された北朝鮮のミサイルはどこを狙っていたのか？
2017-09-01
2017.8.29に発射された北朝鮮のミサイルはどこを狙っていたのか？を検証します。
Contents
もし、ミサイルが落ちてきたらどうすればよいか？も併せてお読みください。
Ｊアラートがなった理由
2017年８月２９日、午前5時57分ごろ、北朝鮮がミサイルを発射しました。
そして、Ｊアラートが６時２分以降、下記の図のＡの範囲に住む人に出されました。
出典ツイート↓
https://twitter.com/ZF_phantom/status/902474876140765185
これは、発射されたばかりのミサイルがどこに落ちるかまだ予測できないため、とりあえず、予測できる範囲内に警告したものです。
詳しく書いた記事がこれ。
【北朝鮮ミサイル】海に落ちたのに日本政府がJアラートを鳴らした理由
Jアラートで個人のスマホに送られてきたもの 写真は福島県立医科大学腫瘍内科学講座主任教授 佐治 重衡氏提供
ミサイルは、発射直後はどこに落ちるのか、燃料がどれくらいあるのかもわかりません。
なので、予測範囲が広くなるわけです。
予測範囲は時間が経つにつれてだんだんと狭まってくるのですが、それじゃあ避難が間に合わない可能性があるので、速め速めにアラートを鳴らしたというわけです。
アメリカ本土を狙って撃った？
みなさん、小学校で、メルカトル図法とか正距方位図法とか習ったと思います。
日本で売っている普通の地図にはほとんどメルカトル図法が使用されていますので、皆さんには一番なじみが深いと思います。
が、距離を見るには、メルカトル図法は適していません。
しかし、知識のないフジテレビが、「メルカトル図法」を使用して、ミサイルの射程距離を解説して、大炎上します。
フジテレビ メルカトル図法の世界地図に北朝鮮ミサイルの射程距離を重ね説明し炎上
常識的には、こういう場合、「正距方位図法」を用いた地図が使用されます。
しかし、フジテレビは「メルカトル図法」を使用して、ミサイルの射程距離を解説してしまうというおバカなことをやらかしました。
なので、このフジテレビなどのメルカトル図法を用いた解説図を信じちゃった人は、
この図の点線の矢印のように、
「北朝鮮がアメリカ本土を狙ってミサイルを撃ったんだ！」
と勘違いしたことでしょう。
しかし、実際は違います。
正距方位図法で書かれた地図
ある地点から、ある地点までの距離を調べるには、出発地点を中心として「正距方位図法」を用いて描かれた地図が必要です。
でないと、実際の距離はわかりません。
実際の正距方位図を用いた図が、これ。
北朝鮮、ロサンゼルス、ハワイ、グアムの位置を追加してみました。
本来なら、この図で説明しなきゃいけなかったんですね。
ミサイルは、配慮して撃たれた？
正距方位図を用いて、ロサンゼルス、ハワイ、グアムを直線で結んでみるとこうなります。
で、今回のミサイルは、ネットでは、北朝鮮が、ロシア、韓国、中国の本土上空を通過させないよう、かつ、日本の領土も最小限にしか通らないルートでにミサイルを撃った！
北朝鮮は配慮のできるえらい子！っていうふうに騒がれています。
北朝鮮に有能説が浮上。ミサイルの軌道を分析したら…気配り上手じゃん！
今回のミサイルは、北海道と本州のちょうどぎりぎりの海峡付近を通過しているので、それを加えると、
こうなります。
でも、今回のミサイルは北朝鮮が配慮して撃ったのか？というと、それは違うと思います。
理由は、今回のミサイルはハワイを狙ったものだと推測されるからです。
ハワイを狙って撃ったと考えられる理由
なんでだよ！どう見てもハワイ狙ってないじゃん！ハワイからずれてるじゃん！
って思うでしょう？
ところがどっこい、地球は回っているのです。
なので、コリオリの力が働くのです。
なので、それを考慮すると、今回のミサイルの軌道は、
こうなると予想されます。
あくまでも、私の見解ですので、軍事とかに詳しい方で、それは違うよ！っていう人がおられましたら教えてください！
速攻訂正しますので！！！
ちなみに、ロサンゼルスに向けてミサイルを撃つには、コリオリ力を考慮して、どうやってもロシア上空を飛ばさざるを得ません。
なので、北朝鮮は、アメリカ本土には撃てないでしょうね。
撃つとしたら、グアムかハワイですね。
