サルでもわかる森友学園問題(後編)

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サルでもわかる森友学園問題(後編)

2017-07-28

サルでもわかる森友学園問題(前編)の続きです。

Contents

森友学園の土地に関する経緯

とあるところに、民家や沼地がある土地がありました。
そこは空港と高速道路が近くにあり、住民は騒音に悩まされていました。

1974年3月、国は航空機騒音防止法第9条に基づき、その土地に住む人に移転補償を行い、その土地は国のものになりました。
沼地は邪魔なので、家などのいろんなゴミとともに埋めたてて、広い国有地ができました。
それから15年後の1989年3月、航空機騒音防止法改正によってその土地は騒音対策区域から解除されます。

1993年1月には普通財産に組み入れられて一般への転売が可能になりました。
その土地は空港が近く、高層マンションなんかは建てれませんし、北側を走る名神高速道路はうるさいし、そもそも国有地なので公園や学校などの公共施設に使用しないといけませんでした

現地住民が語る「森友学園用地」の訳あり過去
「このあたりは4つ池があったんや。
おぼれて死んだ人もおるくらい深い池やったんやけど、処理できなくなったゴミを豊中市が池に捨ててた。
昔は今ほどゴミの分別もしてなかったから何でもほかして(捨てて)たわ。
そこを業者が買い取ってアパートや文化住宅を建てた。
そのあと、伊丹空港にB滑走路ができて、騒音問題で立ち退きが始まって空き地になったんや。
そりゃ、掘ったらゴミ出るに決まっとる」

豊中市が土地の半分を購入

この土地を買って公園にしたいという申し出が大阪の豊中市からありました。
2010年1月、この土地を売りたい財務局は、地下埋設物状況調査を行います。
そして、コンクリートガラなどの埋設物があることを発見します。

2010年3月10日、豊中市は「埋設物があることを知ったうえで」9,442mの土地を14億2,386万3,000円で購入しました。

この土地の購入費である14億ものお金を豊中市が国に支払ったのか?というと、そうじゃなくて、ここには補助金が出ています。
住宅市街地総合整備事業の国庫補助金が 7億1,193万円
地域活性化・公共投資臨時交付金が 6億9,069万円
合計として 14億262万円が出ています。

なので、実際、豊中市は9,442mの国有地を2,100万ちょっとで手に入れているわけです。

土地には土壌汚染があった

公園用に土地を買った豊中市は、公園を作っていく過程で、土壌汚染があることを発見します。
それを聞いた財務局は、大阪航空局に土壌汚染の調査を依頼

2011年11月に土壌汚染概況調査が行われます。

この調査で、鉛、ヒ素などの有害物質が検出されます。

財務局と豊中市との売買契約には、「瑕疵担保条項」がついています。
瑕疵担保条項とは、もし、買主が瑕疵を見つけたら、売主がそれを保証するっていう条項です。
豊中市が買った土地に土壌汚染があることがわかったので、国は、2300万円をかけて盛り土し、汚染物質が地面に出てこないように処理しました。

これによって、(汚染物質が下に埋まっているまま)この公園は完成したのでした。めでたしめでたし。

20170223_木下智彦_日本維新の会_衆議院_予算委員会_分科会

(参照)3:50~ 土壌汚染概況調査などのお話
   15:35~ 豊中市への14億の補助金交付のお話 

なぜ国は森友学園の土地を早く処理したかったのか?

さて、話を本題に戻します。

上記の動画で木下氏は、16:50~

国はこの(ゴミだらけの)土地を公共のものであったら二束三文でもいいから早く処分したいと思っていたんじゃないか?

と言っています。

私は、
これがまさに森友学園の本当の問題なのでは?
と思うのです。

財務局は、広大な土地のうち、9,442mを14億2,386万3,000円で豊中市に売りました。
豊中市は補助金などで賄ったため、豊中市の負担はほぼ無しです。

その時、国は、その土地にたくさんのゴミが埋まっていることを知ります。

前編でも書いたように、籠池さんは誰かに、

「いい土地があるよ!小学校でも建ててみない?あなたの教育方針なら素晴らしい学校が出来上がると思うよ!バックアップは任せて!!!」

って、そそのかされた可能性があります。

籠池氏は、安い土地だと勘違いさせられた?

豊中市がタダ同然で手に入れて公園となっている土壌汚染ありの土地の隣が、籠池氏が小学校を建設しようとしていた土地です。

この土地(8,770m)を、籠池氏は1億3,400万円で買っているわけです。
土壌汚染ありの土地の隣地なので、当然、土壌汚染あり!埋蔵物あり!の土地をです。

籠池氏からすると、豊中市の買った隣の土地は14億
でも、買おうとしている土地はたったの1億3,400万円!!!

籠池氏は、この激安っぷりを、国会で、「神風が吹いた!」と証言したわけです。

が、実際のところは、

「この土地の価格は9億3,400万円なんだけども、ちょっとゴミが埋もれてるし、土壌汚染があってねぇ。。。
あなたは1億6,000万しかお金が出せないんでしょう?
なら、ごみ処理代の8億を国が負担するよ!だから、1億3,400万円でいいよ
でも、瑕疵担保責任はなしね!

っていう状況だったんだと思います。

籠池氏は、ゴミの事なんか大したことないと思っていたんでしょうね。。。
めっちゃ安く土地が手に入った!と喜んでいたことでしょう。
こりゃあ、誰かが口をきいてくれたんだろうなぁ!って思ったでしょう。
瑕疵担保責任はなしね!も、理解してなかった可能性があります。

瑕疵担保責任がないっていうのは、

ごみ処理代の8億払ったんだから、ちゃんとそれでごみ処理しろよ。
あとで「もっとたくさんゴミが出てきたからもっと金よこせ!」って言っても瑕疵担保責任はないから無効だよ。
あ、あと、その土地を将来売るときは、「ごみ処理ちゃんとしてから、適切な金額(1億3,400万)で売れよ!
だって、最初にごみ処理費用渡してるんだからな!!!」

ってことなんです。

実際の土地の値段はマイナスだった

で、実際にその土地の埋蔵物や汚染を除去する費用はどれくらいか?というと、実は大阪航空局が、豊中市が買った土地を調査した時(2011年11月)に調べていたんです。
籠池氏に売る学校用の土地の値段を決定する半年も前にです。

ごみ撤去費10億円超想定か? 学校用地、国が見積もったとする時期より約半年前に
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/86843 元ソースはリンク切れ

なんと、ゴミ処理費として支払った8億円では処理できない量のゴミが出てくる可能性があるのに、8億しかゴミ処理代を渡してない可能性もあるんです。
ていうか、地価よりもごみ処理費のほうが高いので、実質、この土地の価値はゼロもしくはマイナスなんですね。。。

まあ、つくられるのは学校なので、グラウンド部分は公園と同じように安く「盛り土」すりゃいいので、本格的にごみ処理する場所は校舎の建つところのみなので、適正なのかもしれませんが。
でも、次に売るときには、籠池氏自身が自己負担で、全部のゴミを処理してきれいにしないと売れない土地なのです。

森友学園の土地に関するまとめ

まとめますと、

国が、

「うわ!撤去費用10億を超すゴミが出てきたわ!地価より費用かかるからマイナスじゃん!」

って思ってた半年後に、大阪側から

「小学校建てたいって言ってる人がいますよ!紹介しましょうか?」

って言われ、

二束三文でも早くに売り抜けたい価値の低いっていうかむしろ赤字の土地を、1億3,400万円で買ってくれて、しかも小学校という公共施設で有効利用してくれる人が出てきた!ラッキーーー!!!

って感じだったでしょう。

大阪維新の会が絡んでいたとすれば、土地を有効に利用したということで国にメンツが立つし、大阪維新の持ってる産廃利権も使えるし、籠池さんをかこっておけば票も金も持ってきてくれるし、願ったりかなったりです。

国と大阪維新のメリットは十分。
その結果、国側は「絶対に土地を返却されたくない」から、きちんと学校を建てるよう大阪に進歩状況をちょくちょく聞いて、過去四年間で一度もなかった視察も行っていたんだとすると、すべてつじつまが合うと。。。

うまくいけば誰も損をしなかった話

小学校用地がほしい森友学園の籠池氏。
さっさと手放したいややこしい土地をもっている財務局。
土地には大量の廃棄物があり、廃棄物処理業者の利権を持っている大阪維新の会。
誰も損しません。。。うまくいけば。。。

でも、うまくいきませんでした。。。
誰かがこの問題をリークしました。
そして、籠池氏は証人喚問を受けることに。。。

証人喚問で籠池氏は、一番許せない政治家として大阪府知事の松井一郎氏の名前を出し、

大阪府知事の松井一郎氏にはしごを外された!

と言っていました。

確かに、

・大阪府は幼稚園を経営・運営している人に対して、小学校も運営できるように門戸を開きました。(これがいわゆるはしごをかけたと言われている点)

・そこに、幼稚園を運営している籠池氏が小学校も運営したいと申請をしました。(これが籠池氏がはしごを登り始めたという点)

・小学校の運営には、土地を自分で持っていることや、自己資産が2/3以上あることなどのいろいろな制約があるのですが、籠池氏は、虚偽の申請を行ったり、自己資産ではなく寄付で運営するということで強引に推し進めてきました。(これは籠池氏の落ち度)

・土地についても、最初は国からの借地だったのですが、後々購入するからということで、進めていました。(国は早く売り抜けたい土地だったので、破格の速さで進んでいった)

・ところが、今回の問題などが発覚して、大阪府は申請を許可しませんでした。(これが、はしごを外したと言われている点)

むしろ、大阪府のずさんな管理体制下で籠池氏の申請を受理しようとしていたのに、問題が発覚すると手のひらを返して、補助金を不正に取得していた!と籠池氏を訴えました。。。
そして、「森友学園」籠池夫妻を逮捕へ…地検きょう聴取元ソースはリンク切れとなりました。

結果的に、籠池氏は小学校の運営ができず、校舎などを建築した借金だけが残ったという状態となりました。
校舎を立てた業者は、建設費が未払いのため、森友学園のその他の土地などを仮差押えしてます。

籠池氏は破産するでしょう。

このままいけば、籠池氏は逮捕され、自己破産すると思います。

さて、だれがあの土地を購入するように持ち掛けたんでしょうねぇ。
籠池氏が自分で見つけてきたんなら、自業自得。
もし、誰かが見つけてきて籠池氏に、

「いい土地があるよ!小学校でも建ててみない?あなたの教育方針なら素晴らしい学校が出来上がると思うよ!バックアップは任せて!!!」

って言ったんなら、その人は、悪魔ですね。

大阪の闇は深いです。

妄想終わり。

追記:2017.8.5

ジャーナリストの須田慎一郎氏が、森友学園の土地に関して、政治的な口利きはあったのか?について解説しています。
【森友問題】政治的な口利きは一切なかった可能性…報じられない土地売却めぐる真相

Business Journal / 2017年8月4日 6時0分

彼は、

「国有地として処理できる間に、早く決着を付けたい。
だから『いくらでもいいから売ってしまえ』という空気があったんですよ。 
そうはいっても、国に損害が出ないようにしなければならない。
売値よりも産廃処理費用が大きくなって、土地を売ったんだけどお金を払わなきゃならない、というのでは困る。
そこでいろいろなことが動き出して、森友学園への売却が成立したということです。」一部抜粋

と言っています。
このブログでいうところの、

小学校用地がほしい森友学園の籠池氏。
さっさと手放したいややこしい土地をもっている財務局。
土地には大量の廃棄物があり、廃棄物処理業者の利権を持っている大阪維新の会。
誰も損しません。。。うまくいけば。。。

と同じことを言っておられますね。

早くすべてが明らかになればいいですね。


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コメント


  1. 正義の味方月光仮面

    森友学園土地購入に問題は無い。むしろ、豊中市中央公園の土地取引の方が問題が有る。豊中市へ、国有地をタダ同様の価格で売却して、国に多額の損害を与えた、民主党政権で、国交大臣、副大臣をしていた国会議員を追求しなければ、日本の行政、司法が、国民から指示を得られないと思います。これから、森友学園籠池夫妻の裁判が始まります。この際、豊中市の公園用地、給食センター用地の取引も、解明するべきだと思います。むしろ、森友学園の土地購入問題より、豊中市公園、給食センターの土地購入問題の方が、悪質であり、悪意を覚えます。

    Reply



  2. 日本正義太郎

    森友学園土地取引より、豊中市中央公園の土地取引の方が、悪質だ。又、豊中市中央公園の取引には、大物政治家の関与がある。その大物政治家は、民主党政権で役職をしていた、中野寛成だ。豊中市中央公園の土地、豊中市は2000万円支出しています。森友学園は、豊中市中央公園の土地より狭いですが、1億4500万円支出しています。こうして見ると、豊中市の土地取引の方が悪質なのは、誰でもわかります。この取り引きは、民主党政権で、国土交通副大臣辻元清美で行った最悪な取引です。しかし、マスコミは騒ぎませんでした。だから、知らない人が多いのです。マスコミは、これを記事にして、国民に知らせてくざさい。

    Reply


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