LGBTには生きる価値がない? 言ってないことを言ったといって叩く行為について
2018-07-26
言ってないことを言ったといって叩く行為は左翼が昔からよく使う手法で、元ソースを知らない人を騙す手法です。
言ってないことを言った事にして人を批判した例は最近もたくさんあります。
例えば、杉田水脈氏が「LGBT(レズ、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー)は生産性がない」といったというお話。
「国民の生活が第一なんて考えている政党はおかしい」という発言。
「関与していたならば議員を辞めます」との発言。
「産む機械」発言。
「ナチスに習え」発言。
「神の国」発言。
これらは、言ってないことを言った事にしといて叩く典型的な例ですね。
では、今話題の杉田水脈氏の発言、実際にはどう言っていたのか?確認していきたいと思います。
その他の発言に対しては、「事実が知りたい」っていうたくさんの要望があれば、後日書きます。
Contents
LGBTは生産性がない?
杉田 水脈(すぎた みお)氏は、自由民主党の衆議院議員です。
彼女が7月18日発売の「新潮45」2018年8月号に寄稿した
「『LGBT』支援の度が過ぎる」
というタイトルの寄稿文が話題となっております。
きっかけはこのツイートでした。
尾辻かな子 @otsujikanako
杉田水脈自民党衆議院議員の雑誌「新潮45」への記事。
LGBTのカップルは生産性がないので税金を投入することの是非があると。
LGBTも納税者であることは指摘しておきたい。
当たり前のことだが、すべての人は生きていること、その事自体に価値がある。
18:16 - 2018年7月18日
杉田水脈自民党衆議院議員の雑誌「新潮45」への記事。LGBTのカップルは生産性がないので税金を投入することの是非があると。LGBTも納税者であることは指摘しておきたい。当たり前のことだが、すべての人は生きていること、その事自体に価値がある。 pic.twitter.com/5EbCaMpU9D
— 尾辻かな子 (@otsujikanako) July 18, 2018
実は、このツイート自体が
言ってないことを言ったといって叩く行為なのですが、全文を読まない、読めない人は、このツイートだけを読んで、
「LGBTには生きる価値がない。と杉田氏が言った」ことにしちゃったわけです。
では実際に杉田氏は、LGBTには生きる価値がない。なんてことを言ったのでしょうか?
検証していきます。
LGBTには生きる価値がないなんて言ってない
この寄稿文全体をきちんと読めば、この話は税金の使い道の話、そして朝日新聞の報道姿勢を問うものであり、LGBTを差別しているといった話ではないことがわかるのですが、全体を読んでいない人が、前後の文脈も理解せず「(LGBTの)彼ら彼女らは子供を作らない、つまり「生産性」がないのです。」という言葉尻だけをとらえてLGBT差別だ!といっているんです。
このように。寄稿文の一部だけを掲載して。
解説しますね。
まず、この寄稿文には、「LGBTの人たちだけが生きづらいわけじゃない。それでも彼ら彼女らが生きづらいと感じるのは社会のせいじゃなくて、両親が認めてくれるかどうかが重要であることがわかっているんだよ。」と書かれてます。
LGBTの両親が、彼ら彼女らの性的指向を受け入れてくれるかどうかこそが、生きづらさに関わっています。そこさえクリアできれば、LGBTの方々にとって、日本はかなり生きやすい社会ではないでしょうか。
リベラルなメディアは「生きづらさ」を社会制度のせいにして、その解消をうたいますが、そもそも世の中は生きづらく、理不尽なものです。それを自分の力で乗り越える力をつけさせることが教育の目的のはず。(新潮45 2018年08月号より一部抜粋)
その後、それでも生きづらいというのであれば、それを行政が解決することもある。けれどもそれには税金の投入が必要となるのですよ。と続きます。
「生きづらさ」を行政が解決してあげることが悪いとは言いません。しかし、行政が動くということは税金を使うということです。(新潮45 2018年08月号より一部抜粋)
実は税金を使うための大義名分の話
そして、税金を投入するための理由の話に移り、少子化対策のためになら税金を使うという大義名分がある。と続きます。
例えば、子育て支援や子供ができなカップルへの不妊治療に税金を使うというのであれば、少子化対策のためにお金を使うという大義名分があります。(新潮45 2018年08月号より一部抜粋)
しかしながら、LGBTのカップルには、子供を作ろうという人が少なく、少子化対策のためにお金を使うという大義名分は使うことができない。と続きます。
しかし、LGBTのカップルのために税金を使うことに賛同が得られるものでしょうか。彼ら彼女らは子供を作らない、つまり「生産性」がないのです。そこに税金を投入することが果たしていいのかどうか。(新潮45 2018年08月号より一部抜粋)
この文章の、彼ら彼女らは子供を作らない、つまり「生産性」がないのです。は、少子化対策の大義名分では彼らに税金を使用することができない。にかかります。
生産性という言葉の意味が違うので誤解を招いた
杉田氏の言う生産性とは、
生産性=子供を作れるか、子供を作ろうとする意志があるかどうか
なわけです。
決して、
生産性=生きる価値ではありません。
LGBTの人には社会における生産性(仕事ができるかどうか)がないといっているわけではないのです。
杉田氏、ここは、「種としての継続性がない。」などという言葉を使用するべきだったとは思います。
種としての継続性 https://t.co/IqSKjx0WoR
— いいな (@iina_kobe) July 24, 2018
この言葉だけを聞いたら、生産性がない=人間として生きる価値は無い だと誤解されても仕方がないでしょう。
人の言葉の一部だけを切り取って文意を正確に把握せずに批判する人なんてたくさんいます。まあ、その人が一時ソースにあたれない情報弱者なだけなんですけどね。。。
つまり、杉田氏は、税金の使い道の話では、税金を使用するための理由が必要であること。LGBTの人たちに税金を使用するためには、少子化対策という大義名分は使えないことを記しているだけなのですね。
子供を産める、産もうとする異性愛者に支援すれば種としての継続性に寄与するが、子供を産むことを望まない異性愛者やLGBTに支援しても種としての継続性に寄与しない。
だから、どちらに税金を投入した方が良いかは明らか。ただこれだけの当たり前の話をこじらせてるだけ。
— いいな (@iina_kobe) July 24, 2018
LGBT政策は政治家の人気取りに使われている
彼女はこう続けます。
にもかかわらず、行政がLGBTに関する条例や要項を発表するたびにもてはやすマスコミがいるから、政治家が人気とり政策になると勘違いしてしまうのです。(新潮45 2018年08月号より一部抜粋)
つまり、税金を使用する理由もないのにLGBT政策に力を入れると「素晴らしい!」とマスコミやメディアが持ち上げるから、アホな政治家が人気取りのためにLGBTを利用しちゃっている状態だ。というわけですね。
「日本を不幸にする『朝日新聞』」という特集での寄稿
最終的には、これ、LGBT問題を助長させている朝日新聞への批判記事なんですよね。。。
実際にこの寄稿文は「日本を不幸にする『朝日新聞』」という特集の中のものなわけです。
で、この件に関して、杉田氏は、「全文を読んでから反論してよ」って言っております。
まあ、当たり前のことですよね。
しかしながら、全文を読んだうえでもなお理解できない人たちも多数おられます。
もう、こういう人たちは日本語ができないか、プライドで自分の意見を覆すことができないかのどちらかでしょう。
言ってないことを言ったといって叩く行為は左翼が昔からよく使う手法で、元ソースを知らない人を騙す手法だったんだよ。
でもネット社会が進んで誰でも一次ソースに当たれるようになってからは、特にネットを操れる若い世代は騙せなくなった。若者に安倍政権支持が多い理由はこれ。— いいな (@iina_kobe) July 25, 2018
追記2018.7.31
杉田氏は、LGBTの人に対して生きる価値や社会的な生産性がない。なんて言ってないんですけども、なんでか、私に対して「生きる価値がない」なんて誰も言ってないじゃないか!っていちゃもんをつけてくる人がいたので言っている例を追記しておきます。
杉田水脈議員のLGBT差別発言は自民党公認! 安倍首相は差別発言まき散らす杉田を「素晴らしい!」と絶賛
そして、この「生産性」という言葉は子どもの有無にかぎらず、杉田議員の文脈では、さまざまな理由から働くことができない人や障がいをもつ人などにも当てはまるだろう。こういった主張の行き着く先は「弱者に権利を与えるな」「国の役に立たない者に生きる価値はない」という極論であり、相模原事件のようなジェノサイドをも煽動しかねない。そんな危険性を大いに孕むものだ。
ht「LGBT生産性ない」放言 杉田水脈議員を擁護した議員は誰
3. 2018年7月24日 19:50:47 : cK63CMpYF9 : 8nUDzMkwXz8[21]
杉田は生産性のない人間は生きる価値のない人間と言っているようなものだろう。
まあ自民党や公明党はすべからくそんな思想だろう。
それならば死刑囚はとっとと全員処刑すればいいし安楽死などもさっさか認めればいいのに。
「生産性は本当に『人』の価値ですか?」義足の女優の思い 障害者、LGBT、相模原事件
《19人も亡くなったんですよ。19人も亡くなった相模原の事件から2年でまたかと。生産性が無いから支援はいらない。コミュニケーションが取れないから、生産性が無いから生きている価値はない。障害者はずっと言われ続けてきました。
そもそも、このお話のきっかけとなった尾辻かな子氏のツイート
杉田水脈自民党衆議院議員の雑誌「新潮45」への記事。LGBTのカップルは生産性がないので税金を投入することの是非があると。LGBTも納税者であることは指摘しておきたい。当たり前のことだが、すべての人は生きていること、その事自体に価値がある。 pic.twitter.com/5EbCaMpU9D
— 尾辻かな子 (@otsujikanako) July 18, 2018
にも、
当たり前のことだが、すべての人は生きていること、その事自体に価値がある。
と書かれています。
この言葉は、杉田氏の寄稿文により、「すべての人は生きていること、その事自体に価値がある。」を否定されたと感じたから出た言葉です。
つまり、尾辻氏は、杉田氏の寄稿文に「(LGBTは)生きていること、その事自体に価値がない。」と書かれていたと感じたということです。
これがわからない人は、日本語が不自由なのだと思います。
当事者のLGBTの人たちの感想などはLGBT当事者は「生産性」炎上についてどう考えるのか?(コメントまとめ)をご覧ください。
コメント
満足
私の生産性に関する見解は違いますな。
生産性=内需を生み出せるかどうか
と思いますが。
そもそも、少子化対策というのは
少子化による人口減少がもたらす内需の縮小を抑制する
が目的ではないんでしたっけ?
iina-kobe
この杉田氏の文書に関しては、生産性=子供を産めるかどうか? という定義をしております。
少子化対策の目的については、私は知らないです。
若い人が少なくなると老人が困るので、それを阻止したいだけのように思います。