新型コロナウイルスへの対処法を考察してみた
2021年9月17日、新型コロナウイルスの第五波が収束しかかっていますね。
ブログも全然更新してませんでしたが、私のツイッターもフォロワーさんがなんと1万人を超えまして、いいなライブの新型コロナウイルスに対する動画も9000回再生とかになってます!
みなさん、物好きですね!
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Contents
ヒトの免疫システムの簡単な解説
免疫寛容(めんえきかんよう)
ヒトは、生まれてから20歳くらいまでに、ありとあらゆる異物に対する抗体の赤ちゃんを作り出します。
たとえたら、10億ピース以上あるパズルのピースをストックしておくって感じです。
そして、胸腺という胸にある場所で、自分の身体で使われるピース(自分の体を作るたんぱく質)を排除していきます。
なぜなら、自分の体にあるたんぱく質を異物だと認識したら、自分の体を攻撃しちゃうからです。
自己免疫疾患とかは、自分の体にあるたんぱく質を異物だと思って免疫が攻撃しちゃうから起こります。
人間を構成するするタンパク質の数は約10万種類といわれているので、10億個から10万個を引いた数の異物に対しての抗体の赤ちゃんが存在していることになります。
そのパズルのピースは死ぬまで、リンパ節などに貯められています。
これを免疫寛容と言います。
身体に異物が入ってきた!
もし、身体に異物が入ってきたら、その異物を認識した免疫システム(マクロファージとか樹状細胞とか)が、その異物をキャッチし、リンパ節に運んで、異物が入ってきたぞ!と警告(抗原提示 こうげんていじ)します。
この異物が初めて体の中に侵入してきたものである場合、まずは、この異物にピッタリフィットするピースやちょっとはフィットするピースを探し出します。
これにだいたい4日くらいかかります。
そして探し出したピースたちを元にして、そのピースたちを複製印刷し量産します。
これが、抗体です。
最初にできる抗体をIgM(あいじーえむ)といいます。
IgMはだいたい一週間くらいでどんどん分解されてしまいます。
図のオレンジの部分です。
そして、このぴったりフィットする抗体を記憶します。
初めての記憶の場合は、だいたい数週間記憶されます。
ワクチンの1回目の接種は、この最初のピース探しのためのものですね。ワクチン接種から探し出して抗体(IgM)ができるまで4日くらいかかります。
身体に異物がまた入ってきた!
身体に同じ異物がまた入ってきました。
その異物を認識した免疫システム(マクロファージとか樹状細胞とか)が、その異物をキャッチし、またリンパ節に運んで、また異物が入ってきたぞ!と警告します。
この異物の侵入は二回目ですので、記憶細胞が記憶しています。
なので、すぐに記憶が呼び起こされ、より強い記憶細胞に変身します。
そして、IgM抗体は強い抗体のIgG(あいじーじー)にチェンジします。
これにだいたい二週間くらいかかります。
図でいう青色の線ですね。
これがIgGと呼ばれるいわゆる一般的な抗体です。
二回目の抗原提示なので、クラスチェンジされ、より素早くより沢山の抗原ができます。
ワクチンの2回目の接種も同様、同じ抗原が入ってきたので、すでに記憶細胞に記憶されてますので、選び出し作業が簡略化され、急激にピースの複製が始まります。
IgGの半減期(量が半分になる時間)は20日~30日です。
なので、もしIgGが100あっても、20日経つと50に半減します。
mRNAワクチンでめちゃくちゃIgG抗体価を高めてあげても、2か月~6か月もすればほぼなくなります。
記憶細胞はだいたい半年くらいは記憶を維持します。
もし、同じ異物が三回入ってきたら、抗体はもうクラスチェンジはせず、IgGが出ます。
しかし、記憶細胞の記憶期間は数年~10年ほどに延長されます。
終生免疫(しゅうせいめんえき)
めちゃめちゃ強い、感染するとすぐに死んじゃうような病原体の場合、記憶細胞は一生持つといわれてます。
終生免疫といいます。
新型コロナウイルスの特殊能力
IgG抗体は、ウイルスの感染予防や発症予防に効果的!
新型コロナウイルスのmRNAワクチンを2回接種した2週間後にはIgG抗体が十分すぎるくらい増えています。
なので、この状態で新型コロナウイルスが侵入してきても、IgG抗体がくっついて、排除してくれます。
ですので、感染しないしもちろん発症しないというmRNAワクチンの効果が発揮されます。
しかしながら、このIgG抗体は、どんどん減っていきます。
なので、感染予防効果も発症予防効果も時間がたつにつれてどんどん減っていくのです。
イスラエルやイギリスなどのmRNAワクチンの接種率が70%以上の国でも最初は感染予防効果がありました。
しかし、その効果はIgG抗体の減少とともに低くなり、感染者が再び増えてしまいました。
新型コロナウイルスは警報ベルが鳴らない
普通のウイルスだと、IgG抗体がどんだけ減少していても、記憶細胞がそのウイルスを記憶している限りは、異物が入ってきたぞ!と警報ベルを鳴らすので、記憶細胞から援軍の抗体や細胞性免疫が生み出されて、どんどんウイルスをやっつけてくれます。
しかしながら、新型コロナウイルスは、この警報ベルを鳴らせないようにする特殊能力を持っているのです。
これはSARSにもあった能力なのですが、新コロはこの特殊能力がORF6と呼ばれるたんぱく質によってさらに増強されていることがわかりました。
インターフェロン応答を阻害する新たなSARS-CoV-2タンパク質の発見
このORF6からできるタンパク質が、インターフェロンという警報ベルがなるのを阻害してしまうため、新型コロナウイルスは、警報ベルを鳴らすことなく好きなだけ増殖でき、気づいたときには肺が全部ウイルスまみれで呼吸ができなくなって急死する。ってことになります。
なので、元気だった人が急変して死んでしまったりするんです。
新型コロナウイルスに感染しても警報ベルを鳴らすには?
新型コロナウイルスに感染し、IgG抗体が体にない場合、ほとんどの人が最初は無症状です。
それは、身体にウイルスが入ってきたぞ! という警報ベルであるインターフェロンが出せないからです。
なので、
インターフェロンを出してあげれば、身体はすぐに新型コロナウイルスに気づき、免疫が攻撃してくれて、すぐにやっつけてくれると推測できます
これは、あくまでも2021年9月17日時点での推測です。間違っていたらごめんなさい。
インターフェロンを出すには、
・バファリンAなどのアスピリン系の薬を飲む
・インフルエンザなどのウイルスに感染して、そのウイルスにインターフェロンを出してもらう
・体に傷をつけてやって、インターフェロンを出す。
・蚊に刺される
などなど、たくさんの方法があると思います。
実際のところ、スギ花粉の飛んでいる3~4月や、季節の変わり目、花粉の飛ぶ季節の8~9月には、新型コロナウイルスの流行が収束する傾向があるように思われます。
これ、実は、風邪ひいたり花粉症でインターフェロンが出ているからじゃない?
って思います。
また、こんな論文があります。
ヒトライノウイルスは,SARS-CoV-2の複製を阻害するインターフェロン応答を誘発する
もし、新型コロナウイルスに感染したかな?と思ったら、インターフェロンを出してあげたらいいのかも?
※ツイッターやDMでたくさんの質問をいただいているので、次回はQ&Aを書きたいと思います。